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2023年2月

JR東海の新CM「会いにいこう、が今日を変えていく。」

▼2月19日からJR東海の新CMがTVで流れ始めました。「会いに行く、が今日を変えていく。」というコピーとともに、流れる曲はUAが歌っています。

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▼これに先立ち、2月16日に、JR東海では東海道新幹線の「会いにいこう」キャンペーンを展開すると発表しました。

https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000042558.pdf

▼記者発表の中で、東海道新幹線がこれまで、長らく日本の大動脈として、ビジネスパーソンの交流を深め、日本経済の発展を支えてきた。しかし、この3年間、コロナ禍にあって、人びとは直接会いに行く機会が減ってきたが、ようやく日常に戻ってこようとしている中、実際に会うことを通じて、つながりを戻し、活力ある経済活動の復活を支えていきたいとして、「会いにいこう、今日を変えていく。」のメッセージとともに、キャンペーンを展開するということです。

▼TVCMでは、俳優の賀来賢人を起用し、Netflix「First Love 初恋」、映画「竜とそばかすの姫」など数々の作品の音楽を担当した岩崎太整が作曲を担当しています。

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▼UAのハスキーな歌声を聴いていて、2011年の九州新幹線全線開業時のCMの音楽を担当してしていた、マイア・ヒラサワを思い出しました。九州新幹線全線開業が東日本大震災の翌日の2011年3月12日だったので、TVでのCMは取りやめになりましたが、その後、反響の大きさからCM以外で流されることとなりました。

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▼JR東海のホームページでは、特設サイトを立ち上げ、CMのメイキング映像やキャンペーンコンテンツを公開しています。

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▼CMの中では、東京から新大阪までの車窓の風景が流れます。印象的だったのは、727化粧品の看板や、車内販売の名物のカチカチのアイスクリームが出てきたりするのが、面白かったです。

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▼この新CMの公開に伴い、現在東海道新幹線の車内で使用されている発着チャイムの「AMBICIOUS JAPAN!」(TOKIO)は夏ごろには終了し、「会いにこう」に切り替えていくとのことです。それはそれで、聴き馴染んだ曲が消えるのはさみしいものです。

▼コロナ禍3年目になり、ようやく日常生活が戻りつつある中で、このキャンペーンが共感を得て、注目を浴びることとなるでしょう。

 

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JR西日本が発表した降積雪時における輸送の安全の確保及び乗客の救護への対応について

▼JR西日本は、2月17日に、先月24日から京都地区を中心とした降積雪時の、乗客の長時間にわたる車内での閉じ込めが、発生したことなどの不手際について、その対応を検証し、再発防止に努める対策を取りまとめたと、発表しました。

https://www.westjr.co.jp/press/article/items/230217_00_press_gohoukku.pdf

▼そこで、今回は、このことについてみていきたいと思います。

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▼まず、2月24日の琵琶湖線・京都線における輸送障害による駅間停車の状況について触れられています。
京都駅での積雪は17時で0センチ、気温マイナス0.8度だったのが、1時間後の18時では、積雪7センチ、気温はマイナス1.8度に急激に変化していました。

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▼その後、19時に、向日町駅のポイント故障発生、以後駅間停車が生じました。19時36分には、山科駅のポイント故障発生、以後、駅間停車が生じました。さらに、20時15分に、京都駅のポイント故障が発生、以後、駅間停車が生じました。

▼結局、山科駅・京都駅間で、上り2本、下り2本、京都駅・西大路駅間で、上り2本、西大路駅・桂川駅間で、上り3本、桂川駅・向日町駅間で、下り3本、向日町駅・長岡京駅間で、上り1本、山崎駅・島本駅間で、上り2本が駅間停車していました。

▼閉じ込められた乗客は全部で6,780名にのぼり、うち体調不良の乗客は16名になりました。山科駅・京都駅間に停車した上り「う4033M」及び「1820M」の両列車では、一部が駅間での降車を余儀なくされました。あとの13本の列車では、すべて、駅のホームでの降車を行いました。

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▼乗客の降車が翌1月25日5時30分までかかった「1820M」列車では、当初、22時50分になってようやく駅間での降車を決定し、23時5分に乗客の誘導が始まりました。しかし、線路から外へ出る門扉への階段が滑り、移動に時間がかかり、2時に山科駅への誘導に変更。

▼しかし、これも鉄橋上の歩道が狭く、凍結していたので、時間がかかり、結局、乗客の降車が完了したのが、5時30分になりました。
琵琶湖線、京都線での降積雪による輸送障害としては、ポイントの故障が計21か所、山科駅・島本駅間で計15本の列車が駅間停車を発生し、長時間の車内閉じ込めにより、16名の乗客が救急搬送される事態となりました。

▼この間、乗客への支援として、京都市、野洲市、守山市などの自治体が職員の派遣、飲料・防寒シート・毛布の配布、一時的な避難場所の開設などを行いました。

▼現地でポイント故障の解消に従事した社員は、山科駅で17名、京都駅で27名、向日町駅で10名、計54名でありました。
こうした事態をふまえ、JR西日本では、今後の再発防止策について述べています。

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▼まず、乗客への対応としては、60分を目安とした降車誘導判断を再徹底する、体調不良の乗客への対応を最優先として、消防署への通報を徹底する、駅間停車列車、解消に向けた、指令の対応能力を向上させる、としています。

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▼駅間降車の対応としては、臨機に小移動の措置を取れるように駅間停車の対応訓練を行う、最適ルートが選択できるよう、既存の避難誘導マップを改良して活用する、としています。

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▼情報提供について、復旧等のフェーズに合わせた乗客への情報提供を行う、訓練の中で、異常時の情報伝達等を定期的に検証する、としています。

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▼次に、気象予測に基づく対応としては、早期注意情報で対策本部及び現地対策本部を設置するよう、基準の見直しを行う、京都エリアにおける降積雪時の計画運休や間引き運転の考え方を明確化する、としています。

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▼融雪器を使用しなかったことについては、融雪器点火の目安を気温主体に見直すとともに、基準はあくまで目安であり、駅長が現地の状況を踏まえて判断することとする、降積雪時のポイントの故障を防止するため、京阪神全域の融雪器を遠隔式または長時間稼働式等に強化する、としています。

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▼自治体等に支援要請ができていなかったことについては、自治体等の関係機関と輸送障害発生時の対応について、協力体制を強化する、乗客救護や一時滞在施設への受け入れ等の対応が見込まれる関係機関に対し、迅速かつ幅広く支援を要請する、としています。

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▼この対応策から見えてくるものは、これまで、既存の基準にとらわれすぎていること、現地の状況が十分把握できない運転指令の命令が絶対であること、気象予測に対する読みが甘く、計画運休や間引き運転について明確な考え方がないこと、京阪神エリアでの融雪器の使用を甘くみて、機能がよくないこと、緊急時の自治体との連携が不十分なこと、などが見えてきました。

▼今後は、より現地での状況を把握している現場の職員の判断に委ねることが必要であるし、自治体等の関係機関との連携も必要でしょう。

▼ちなみに、今回の事態に対して、社長、副社長、近畿統括本部長が、月額報酬5割・1か月返上すると発表しています。また、近畿統括本部近畿総合指令所長が、更迭されました。いわゆるトカゲのしっぽ切りで、トップの首は切られず、下っ端の首が飛ばされました。こんなところにも、親方日の丸の旧国鉄の影が見えます。

https://www.westjr.co.jp/press/article/items/230217_99_press_henjou.pdf

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近畿日本鉄道の橿原線全線開通100周年記念イベントの開催

▼近畿日本鉄道は、2月9日に、橿原線が1923年3月21日に、大和西大寺駅と橿原神宮前駅間で全線開通して、100周年を迎えるにあたり、「橿原線全線開通100周年記念イベント」を実施すると発表しました。

https://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/kashiharasen100nen.pdf

▼記念式典が3月23日(祝日)、10時20分から11時20分まで、大和八木駅改札外北広場及び5番線ホームで、テープカット、記念臨時列車の出発式、橿原市立八木中学校吹奏楽部による楽器演奏、記念ヘッドマークのお披露目があります。

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▼橿原線沿線の中学校・高等学校4校でデザイン制作の協力を得た記念ヘッドマークや100周年記念オリジナルロゴのヘッドマークを掲出した列車の運行が、3月22日水曜日から4月9日日曜日まで、期間限定で運行されます。

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▼掲出区間は、橿原線大和西大寺駅から橿原神宮前駅間で、掲出列車は、平日8往復、土曜休日5往復となります。

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▼ヘッドマークデザインの制作は、奈良県立畝傍高等学校、田原本町立田原本中学校、田原本町立北中学校、川西町・三宅町、式下中学校組合立式下中学校です。

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▼「あおぞらⅡで行くミステリー列車」記念ツアーの開催が、3月21日祝日に開催されます。行程は、大阪上本町駅発着と京都駅発着の2コースが設定されています。

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▼青の交響曲・あをによし・しまかぜ3編成の撮影会が、3月35日土曜日に、橿原神宮前駅車庫内で開催されます。

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▼特急ひのとりで行く橿原線満喫ツアーが4月8日土曜日に開催されます。行程は、大阪上本町駅発、大和西大寺経由で、天理駅、京都駅、橿原神宮前駅を通って大阪上本町

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▼記念グッズ、記念入場券の発売もあります。記念グッズとしては、ウォッシュタオル、クリアファイル、キーホルダーが、3月15日水曜日から6月14日水曜日まで、近鉄百貨店橿原店1階プラグスマーケットで発売されます。

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▼.復刻版大軌電車ご案内、フェイスタオル、キーホルダー、クリアファイル、ICカードケースが、3月21日祝日から大和西大寺駅、天理駅、橿原神宮前駅及びインターネットで発売されます。

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▼記念入場券は、結崎駅、石見駅、田原本駅、笠縫駅、新ノ口駅、大和八木駅、八木西口駅、畝傍御陵前、橿原神宮前駅の9駅がセットになったものが300セット限定で発売となります。

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▼発売個所は、大和西大寺駅、天理駅、橿原神宮前駅で、3月21日祝日のみ9時からの発売となります。

▼近鉄は、歴史のある鉄道会社として、さまざまなイベントが開催できるポテンシャルをもっています。こういったイベントはなかなか他の鉄道会社ではできないものかもしれません。

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JR東海の車両が初展示!新型特急車両HC85系・特急用気動車キハ85系 京都鉄道博物館で特別展示

▼京都鉄道博物館は、2月2日に、2月23日祝日から3月5日日曜日までの間、開催する「新型特急車両HC85系・特急用気動車キハ85系特別展示」とその関連イベントについて発表しました。

https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000042535.pdf

▼車両の特別展示について、昨年12月19日月曜日にすでに発表されていますが、その内容は、京都鉄道博物館」本館1階「車両のしくみ/車両工場」エリアでHC85系2両とキハ85系2両が展示されます。

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▼イベントの目玉は、なんといっても、HC85系とキハ85系の特別展示で、JR東海の非電化線区での花形車両である特急車両を新旧並べてみることができることです。

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▼関連イベントとしては、車両紹介コーナーとして、車両紹介パネル、キハ85系登場時のパンフレット・オレンジカード等が展示されます。

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▼沿線自治体観光PRとして、3月3日金曜日、4日土曜日には、特急「ひだ」が運転される高山本線沿線にある飛騨地域の自治体(高山市、下呂市、飛騨市、白川村)による観光PRコーナーが設置されます。

▼PRパンフを受け取った見学者には、京都鉄道博物館の入館記念券へのHC85系チケッター押印体験が楽しめます。

▼そのほか、JR東海、JR西日本の子ども制服を着用する体験会が、3月5日日曜日に、開催されるほか、ウォーキングイベントがJR京都駅スタートで開催されます。

▼ミュージアムショップではHC85系とキハ85系のアクリルキーホルダー、A4版クリアファイルの発売もあります。

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▼早春の京都鉄道博物館で一日を過ごしてみてはいかがですか。

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臨時特急「まほろば」の運転 大阪駅うめきたエリア開業にあわせ

▼JR西日本は、1月20日に2023年3月の大阪駅のうめきたエリア開業にあわせて、大阪・新大阪と奈良を、乗り換えなしで結ぶ、臨時特急「まほろば」を土曜、日曜、祝日に運転すると発表しました。

https://www.westjr.co.jp/press/article/items/230120_00_press_mahorobaunten.pdf

▼ダイヤは大阪9時58分発、新大阪10時04分発、奈良10時56分着と、奈良17時41分発、新大阪18時36分着、大阪18時43分着の1往復が運転されます。

▼臨時特急「まほろば」に充当される車両は287系車両で、3両編成で、全社指定席となっています。

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▼この「まほろば」運転にあわせて、JR西日本ネット予約「e5489」限定で、「まほろばチケットレス特急券(大阪・奈良)」が発売されます。おとな1名、普通車指定席・片道利用で860円となっています。

▼利用期間は、3月25日土曜日から6月11日日曜日までです。なお、利用区間の乗車券は別途必要となります。

▼運転日は、3月25日、26日、4月1日、2日、8日、9日、15日、16日、22日、23日、5月27日、28日、6月3日、4日、10日、11日の計16日となっています。

運行初日の3月25日土曜日には、奈良駅で「しかまろくん」や「ナラ・シティー・コンシェルジュ」が乗客を出迎える予定となっています。

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▼特急「まほろば」の経路は、大阪駅を出発して、新大阪まではJR京都線を走り、新大阪からはおおさか東線を経由して、大和路線に入り奈良まで向かいます。

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▼過去にも、おおさか東線が開通してから、臨時特急は運行されていますが、コロナ禍にあって、しばらく運転が中止となっていましたが、ようやく再開の運びとなりました。

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▼JR京都線、大阪環状線経由で、大和路線を利用するより、時間は少しかかりますが、ゆっくり座席指定で奈良まで乗ってみるのもいかがでしょうか。

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