▼JR西日本は、在来線特急料金の一部見直しを9月2日に発表しました。
https://www.westjr.co.jp/press/article/items/220902_03_press_minaoshi.pdf
▼その内容は、1つにはB特急料金をA特急料金に統一する、2つには「おトクな特急料金」(特定特急料金)の見直し、3つ目は新幹線と在来線特急料金の『乗継割引』の一部見直しです。

特急サンダーバード@金沢
▼1つ目の特急料金の統一ですが、例えば、指定席特急(通常期)が、50キロまで現行1,190円が1,290円に、100キロまで現行1,520円が1,730円に、200キロまで現行2,290円が2,730円に、300キロまで現行2,510円が2,950円に、401キロ以上現行3,060円が3,490円に改定されます。(自由席特急料金は530円引き)
▼B特急料金の適用区間は、七尾線、山陰線(京都~浜坂間)、舞鶴線、福知山線、播但線、JR京都線、JR神戸線、大阪環状線、阪和線、関西空港線、きのくに線(和歌山~新宮間)となります。
特急はるか@島本
▼この区間では、サンダーバード、きのさき、まいずる、はしだて、こうのとり、はまかぜ、はるか、くろしおが該当する特急となります。

特急くろしお@新大阪
▼特急「はるか」では、新大阪~関西空港間の指定席特急料金(通常期)で、1,520円が1,730円、210円の値上げ、特急「きのさき」では、大阪~城崎温泉間の指定席特急料金(通常期)で、2,290円が2,730円、440円の値上げになります。
特急こうのとり@新大阪
▼2つ目の特定特急料金の見直しですが、例えば、指定席特急(通常期)が、津幡~和倉温泉間で51キロ以上の区間では現行1,190円が1,290円に、鳥取~出雲市間・米子~益田間の自由席特急料金が101キロ~150キロの区間で現行1,320円が1,560円に、151キロ以上の区間で現行1,320円が1,800円になります。
▼博多から博多南間では、特急料金が、現行100円が130円に、通勤定期が、3か月現行27,890円が30,270円に値上げにとなります。

500系新幹線@博多南
▼3つ目の乗継割引の見直しですが、山陽新幹線の岡山~新下関間の新幹線停車駅において、新幹線と在来線特急列車とを乗り継ぐ場合に適用される乗継割引が廃止となります。
▼見直し時期は在来線特急料金が2023年4月1日購入分、乗継割引が2023年4月1日乗車分からの予定です。
▼この料金改定により、JR西日本では年間15億円の増収を見込んでいるとのことです。在来線特急料金の値上げは消費税増税に伴うものを除くと1987年の国鉄民営化以降初めてのことです。
▼国際情勢の変化により、燃料費や原材料費の値上げの嵐が続いている中で、コロナ禍の影響も相まって、鉄道料金においても値上げの季節が始まりました。


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