2021年ブルーリボン賞を受賞!【近鉄名阪特急「ひのとり」】
▼近鉄の新型名阪特急「ひのとり」が2021年ブルーリボン賞を受賞しました。
近鉄HP:https://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/blueribbonhinotori.pdf
鉄道友の会HP:https://www.jrc.gr.jp/award/bl/bl2021
▼ブルーリボン賞は鉄道友の会が我が国の鉄道車両の進歩発展に寄与することを目的に、毎年1回、前年1月1日から12月31日までの間に国内で営業運転を正式に開始した新造及び改造車両を選定している賞(1958年制定)で、鉄道友の会選定委員会が選んだ候補車両に対する会員の投票結果に基づき選定委員会が審議して最優秀と認めた車両を選定します。
▼ブルーリボン賞の選定理由は、次のとおりです。
「名阪特急列車は広くゆったりした快適性を実現し、高品質で高機能な移動空間を提供してきました。『くつろぎのアップグレード』をコンセプトとする80000系は、これらをさらに追求しています。ビジネス、観光、お出かけなどの多様な利用用途に対応し、車内からの眺望を楽しむことができる一方、悠久の歴史を育む沿線の伝統的景観とも調和しており、完成度が極めて高く魅力あふれる車両であることを評価してブルーリボン賞に選定しました。」
▼近鉄の車両としては、2014年のプレミアム観光特急「しまかぜ」以来、7年ぶり9回目の受賞となります。
▼「ひのとり」の概要は、「くつろぎのグレードアップ」をコンセプトに、日本で初めて全席にバックシェルを採用し、プレミアム車両では座席間隔を日本最大級とするなど、乗客の快適性を追求した特急車両で、2020年3月14日に運転開始し、現在、大阪難波・近鉄名古屋間で毎時0分発、および速達型名阪特急などで運用されています。
▼「ひのとり」の特徴としては、全車両に荷物を収納できるロッカー等の設置、無料インターネット接続サービスの提供、多言語4か国語に対応した車内表示器の採用、ユーティリティスペース、空気清浄機の設置、紫外線・赤外線をカットする大型窓の採用などがあげられます。
▼「ひのとり」の名称の由来は、先進的でスピード感ある車体フォルム、深い艶館感のあるメタリックレッドといった外観デザインに加え、ゆったりとした空間や上質なサービスを提供する気品ある車両のイメージを、質を大きく広げて飛翔する「ひのとり」に重ね合わせて命名しています。
▼これまでにブルーリボン賞を受賞した名阪特急は、
2代目ビスタカー10100系《1960年》
サニーカー12400系《1978年》
3代目ビスタカー《1979年》
アーバンライナー21000系《1989年》
アーバンライナー・ネクスト21020系《2003年》
▼コロナ禍にあって厳しい経営を強いられている近鉄にとって、唯一明るい話題ではあります。「ひのとり」のデビューは、2020年3月ということで、まさにコロナ禍の中での大変な門出でありましたが、コロナ収束後は、名阪間のビジネス、観光の有力な交通機関として、さらなる活躍が期待されます。
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