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2021年4月

画期的な登場をした名阪特急 近鉄アーバンライナーの歴史

▼近畿日本鉄道の21000系「アーバンライナー」は、名阪特急車両として画期的な登場をして以来、すでに30年あまりたちました。2020年3月には後継車両の80000系「ひのとり」が登場しました。そこで、アーバンライナーの歴史について少し触れてみたいと思います。

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▼東海道新幹線の登場までは、国鉄の在来線を凌いで、名阪間で安定した需要を維持していたが、東海道新幹線の登場により、スピードに劣る近鉄は苦しい状況となりました。

▼しかし、国鉄の度重なる値上げにより、相対的に安価な近鉄の名阪特急にも乗客が戻ってきました。そうした中で、新たな特急車両として開発されたのが、21000系でありました。

▼学識経験者からなるデザイン顧問と近鉄及び近畿車輛からなるプロジェクトチームが立ち上げられ、マーケティングリサーチも実施されるなどにより開発が行われました。

▼マーケットリサーチの結果、ニューシンボル、ニューベーシック、ニューアビリティという基本方針のもとに、7つの設計コンセプトを定めました。Speed,Style,Space,Seat,Sight,Sanitary,Serviceという7つの開発目標はExceed S-7と呼ばれました。

 ▼1988年登場当時は、6両編成でうち名古屋方2両がデラックス車、後の4両がレギュラー車という編成でありました。

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▼基本的な編成としては、名古屋方から、モ21600形(M’c1)、モ21500形(M)、モ21404形(M’)、モ21304形(M)、モ21200形(M7)、モ21100形(Mc1)となっています。

▼革新的なデザインと乗客本位の居住空間を備えた従来の近鉄特急とは異なる意味で画期的でありましたが、電気的なシステム、足回り、座席、トイレの構造などは従来のモデルを踏襲していました。

▼1990年には、6両編成11本と増結用2両3本も加わり、全72両となりました。

▼1988年3月のダイヤ改正で名阪ノンストップ特急は1日6往復であったが、1990年3月のダイヤ改正により、名阪ノンストップ特急はすべて21000系となり、朝晩の一部列車は津駅と大和八木駅に停車するようになりました。

▼2003年3月のダイヤ改正で、21020系「アーバンライナー Next」が2編成導入され、運用が開始。「アーバンライナーnext」は、21000系アーバンライナーの更新工事の代替車両とし、2編成12両が製造されました。

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▼先頭車の前面の形状もくぼみのあるファニーフェイスとなり、正面の窓のガラスは1枚ガラスとなり、窓の上下はブラックアウトの処理が施されました。

▼客室は全席禁煙で、喫煙スペースが3か所設けられ、トイレも男女別に分けられました。車いす対応トイレも設置され、そのデザインはその後の他社の車両にも引き継がれました。

▼デラックスシートは新開発のゆりかご型のリクライニングシートとなり、レギュラーシートもゆりかご型になりましたが、角度はデラックスシートより緩いものでありました。

▼バリアフリー、禁煙に対して対応するため、2003年から2004年にかけて更新が行われ、その際に、車内のバリアフリー化と喫煙コーナーの設置が行われ、デラックス車は1両に減らされ、1両はレギュラー車に改造されました。この更新により、「アーバンライナー plus」と愛称も変更されました。

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▼客室仕切り部に液晶モニターが設置され、沿線の案内、ニュース、路線マップ、現在地と速度表示、前面展望の映像などが流されるようになりました。

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▼座席は簡易式リクライニングシートから、ゆりかご型シートに交換されました。車内は全面禁煙になり、喫煙コーナーが設けられた。トイレも洋式と男子小便器ブースに変更となり、女性専用トイレも設置されました。

▼2012年3月のダイヤ改正で、鶴橋と近鉄名古屋間ノンストップであった名阪甲特急は平日、土休日ともすべて津に停車することとなりました。

▼2020年3月のダイヤ改正では、80000系「ひのとり」が登場し、名阪甲特急は21000系、21020系から徐々に「ひのとり」にその座を譲り渡していきました。

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▼2021年3月のダイヤ改正で、名阪甲特急はすべて「ひのとり」に代わり、21000系21020系は名阪甲特急からは消えました。

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名阪特急の新旧交替風景@大阪上本町駅

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すっかり車両構成が変わってしまった近鉄特急。【鶴橋駅定点観測】

▼日曜日の夕方に久しぶりに鶴橋駅に定点観測に行ってきました。コロナ禍にあっても、一部の運休列車はあるものの、ひっきりなしに列車が行き交う情景はいつ見ても興味深いものです。

▼近鉄特急は12200系スナックカーが3月末で定期運用を終え、名阪特急は速達型の甲特急が80000系「ひのとり」に、乙特急が「アーバンライナー」にすべて統一されました。

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▼伊勢志摩方面の特急も、伊勢志摩ライナー、22000系、22600系、30000系「VISTA EX」などが主流となり、カラーリングも新しいものとなって、すっかり様変わりです。

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▼ひのとり、アーバンライナー、伊勢志摩ライナー、ビスタEXなど、バリエーションの豊かな特急群の走行は見事なものです。小一時間の観測の合間にも奈良線、大阪線の特急、その他一般列車が数分ごとに発着を行い、目まぐるしいほどです。

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▼このとき気が付いたのですが、鶴橋駅の列車案内に音楽が付いたようで、JR西日本のようにちょっとうるさいくらいになりました。何はともあれ、コロナ禍にあって、近鉄も大変なようですが、鶴橋駅で見る限り、私鉄の雄、近鉄は健在のようです。

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