平城宮跡を疾走する近鉄電車をもう見れなくなる。でも40年後ですが。。。
▼奈良県、奈良市、近畿日本鉄道は、3月25日、近鉄奈良線が横断する世界遺産「平城宮跡」景観保全と周辺の渋滞対策で、近鉄奈良線の移設を盛り込んだ「踏切改良計画」を策定し、国土交通省に提出しました。
〇奈良県HP:http://www.pref.nara.jp/secure/244372/hodouhappyou.pdf
▼近鉄奈良線の高架化、地下化を含めた移設が計画されており、総事業費は約2000億円、2041年度着工、2060年度の完成を見込みます。
〇日経電子版:https://www.nikkei.com/article/DGXZQOJB243HF0U1A320C2000000/
〇NHK:https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20210325/2000042949.html
▼計画の詳細としては、朱雀門の南側を東西に走る大宮通リに移設し、平城宮跡南側は地上に線路を敷設。宮跡東側は地下化の予定。併せて、大和西大寺駅の立体交差化を実現します。
▼近鉄は移設に難色を示してきたが、2020年7月に国を含めた県市との合同会議で譲渡し、県の移設案を前提とした改良計画を策定することで一致しました。
▼近鉄は高架化区間のうち大和西大寺寄りの一部で事業費の約7%を負担。その東側から平城宮跡の南にある大宮通り付近までは、県と、市が事業費のすべてを負担。大宮通りに沿う地上部と地下化区間の近鉄の負担については今後協議を継続とのこと。
▼国土交通省では、改正踏切道改良促進法に基づき、自治体や鉄道事業者に対して改良を求めることとなっており、平城宮跡周辺の4つの踏切道と大和西大寺駅周辺の4つの踏切道について、渋滞などを理由に近鉄、県、市は20年度中に改良計画を提出することを求められていた。
▼奈良県では、平城宮跡の南側に朱雀大路駅(仮称)、新大宮駅と近鉄奈良駅との間に油阪駅(仮称)を計画しているが、これらについては別途近鉄と協議していくようです。
▼近鉄は、コロナ禍で財政的に非常に厳しく、奈良線の移設についてはなかなか踏み切りにくい状況にありますが、景観の保全や、開かずの踏切による渋滞を解消するためにも、なんらかの対応は必要であろうかと思います。
▼しかし、完成まで40年もかかるので、私はもうこの世にはいないかも。。。
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コメント
ニュースで第一報を聞いたときは
「よくまとまったもんだなぁ」と驚きましたが、
あとで西大寺の連立とセットと知り、
なんとなく納得しました。
投稿: るーと | 2021年4月 3日 (土) 16時34分
話し合いがまとまったとはいうものの、
完成まで40年!
もう生きてませんわ。。。
投稿: kumoha313 | 2021年4月 3日 (土) 17時27分