新快速が運行開始50周年を迎えます。【JR西日本】
▼10月1日に、JR西日本の新快速が50周年を迎えるそうです。1970年、大阪万博の年に運行を開始しました。当初は京都と西明石間での運転で、停車駅は大阪、三ノ宮、明石の3駅のみ、1日6往復だったそうです。
https://www.westjr.co.jp/press/article/items/200928_00_shinkaisoku50th.pdf
▼1970年の当時は、113系で京都・西明石間で運転開始され、1971年には草津まで延長されました。1973年に、153系の「ブルーライナー」が投入され、姫路まで延長。さらに、1974年には湖西線の堅田まで延長と、どんどん拡大されていきました。
▼1980年には117系「シティーライナー」が投入開始されました。この車両は画期的でした。運賃だけで、優等列車と同等のクロスシートで、ゆったりと座れ、スピードも速く、京阪神の私鉄との激烈な競争に勝ち誇っていました。カラーリングは大阪鉄道管理局の伝統色のクリームとブラウンの2色でした。
▼1986年に複々線の列車線・外側線(優等列車用)へ運転線路を移動し、彦根まで延長。1988年には米原駅まで延長。
▼1989年、JR民営化後221系が投入されました。この車両は旧国鉄とはまったく違ったデザインで、JR発足後の標準タイプ近郊型電車として開発されました。
▼1991年に長浜まで延長。1992年に終日8両編成以上で運転されるようになりました。
▼1995年に223系が投入開始されました。車体は軽量ステンレス鋼製、台車はボルスタレス台車、制御方式はVVVFインバータ制御となりました。JR西日本の近郊型車両としては一番多い形式となりました。
▼2006年に、前年の福知山線列車事故を踏まえて、安全な運行ダイヤへ見直しがなされ、ダイヤに若干の余裕が生まれ、速達列車も数分の時間が延びました。さらに、敦賀まで延長されました。
▼2010年に225系が投入開始されました。223系に比べると前面の曲線が減りましたが、これは事故時に運転席が守られるように衝突吸収の仕組みが採用され、その結果前面の傾斜がなくなり厳つくなりました。
▼2017年には終日12両編成で運転。2019年にはAシートが導入されました。ざっと50周年を振り返ってみましたが、なかなか面白い変遷ですね。
▼JR西日本では、新快速の運転開始50周年を記念して、ヘッドマーク掲出列車の運行や、京都・大阪・三ノ宮の各駅での歴史パネルの展示、キーホルダーや切手シート、ポストカード、クリアファイル、マスキングテープなどのオリジナルグッズの販売が行われます。京都鉄道博物館でも記念企画「この秋は新快速で50!~学んで、遊んで、しんかいそく~」を実施中です。
▼最後に爆走する新快速の動画をご覧ください。
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