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緊急事態宣言下での相次ぐ運休。【JR西日本、南海】

▼新型コロナウイルスの感染拡大により、全国的に緊急事態宣言が発出されました。日常社会では、学校が休校、会社は在宅勤務、不要不急の外出は控えるように要請されています。

▼インバウンドの恩恵を一番受けていた鉄道会社では、その影響は大きくなっています。JR西日本では、4月20日に、「運転計画の変更」について発表を行いました。また、関西空港へのアクセス路線を持つ南海電鉄でも、特急ラピートの運休を発表しました。

▼まず、JR西日本の運転計画の変更についてみてみましょう。

【山陽新幹線】4月24日から当面の間、すべての臨時列車を運休

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【北陸新幹線】4月24日から30日の間、すべての臨時列車を運休

       5月1日から31日までの運休はすでに発表済み

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【在来線特急】4月24日~当面の間、特急「はるか」号の一部定期列車が運休

       6月1日から30日の間、一部臨時列車の運休

【WEST EXPRESS 銀河】運航開始日は延期

▼次に、南海電鉄の特急ラピートの運休についてみてみましょう。

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【難波発関西空港行き】4月24日から当面の間、平日17本、土休日24本運休

【関西空港発難波行き】4月24日から当面の間、平日17本、土休日24本運休

▼南海電鉄では同時に、観光列車「天空」についても全列車運休となりました。

【橋本発極楽橋行き】4月24日から当面の間、平日2本、土休日3本運休

【極楽橋発橋本行き】4月24日から当面の間、平日2本、土休日3本運休

▼この4月5月の時期はゴールデンウィークの稼ぎ時の時期であり、その間臨時列車が多く運転計画されていますが、この度の緊急事態宣言の発出により、やむなく運休となりました。

▼特急「はるか」は同じく関西空港へのアクセス特急であり、インバウンドの盛況を受けて、基本6両編成を9両変遷にすべく新型車両まで製造したにもかかわらず、あえなく運休となり、新造車両は車庫で待機状態となっているようです。

▼「はるか」の運休は次のとおりです。1日当たり60本の運行を32本の運行に変更となります。

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【京都方面から関西空港】14本運休

【関西空港から京都方面】14本運休

▼JR西日本の在来線の特急では、北陸方面の「サンダーバード」、奈良への「まほろば」が運休。「まほろば」については、おおさか東線経由で新設された特急にもかかわらず、全便運休となりました。

▼そのほかの観光列車では、「奥出雲おろち号」、「SLびわこ号」、「あめつち」、「〇〇のはなし」、「SLやまぐち」号なども運休となっています。ゴールデンウィークを控えて、惨憺たる状況となっています。

▼4月10日のJR西日本の社長会見では、緊急事態宣言後の利用状況としては、4月8・9日の前年同日比で、山陽新幹線は17%、北陸新幹線は14%、在来線特急は17%、近畿圏では34%となっています。この状況も非常に厳しいです。

▼JR西日本の4月14日発表の「ゴールデンウィーク期間の指定席予約状況」について、全体で前年比で9%、新幹線で8%、在来線で11%と、これまた非常に厳しい状況にあります。

▼まさに、フランス大統領が言っているように、これはまさに「戦争状態」です。とんでもない状態です。観光どころではない。連休明けの5月6日には、到底緊急事態宣言は解除されないでしょう。ウイルス感染が減り、緊急事態宣言が解かれたときに、さて、これまでのように平時に戻れるのでしょうか。

▼インバウンドに依存した経済、観光の破綻、そして、われわれ日本人のこころに植え付けられたウイルス感染への恐怖など、これまでのようには、戻れないような気がします。

▼とにかく、今は、家にいましょう!

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コメント

行政がロックダウン施策を採らない以上、
鉄道は社会インフラとして止めるわけにいかないし、
3密を招きかねないので極端な減便もできないという、
ある意味、休業を要請された業種よりも厳しい状況に置かれています。

いずれにしても、感染者数の1日の増加数は減少しており、
緊急事態宣言の効果がある程度出ているように見受けられるので、
ここがふんばりどころですね。

投稿: るーと | 2020年4月26日 (日) 22時57分

鉄道は社会インフラなので、
止めるわけにはいかないとは。
連休の稼ぎ時にも大変ですね。
厳しい状況下で稼働させていることは
なんだか安心感を感じます。
終りの見えないトンネルの中で、
不安感が増大している中で、
ホッとする明かりの一つです。

投稿: kumoha313 | 2020年4月30日 (木) 16時28分

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