種車とは似ても似つかずの仕上がりです。【WEST EXPRESS 銀河】
▼いよいよ、5月8日以降、関西と山陰方面を結ぶ、新たな長距離列車「WEST EXPRESS 銀河」が運転されます。これに先立ち、1月25日にJR西日本吹田総合車両所でプレス向けに公開されました。
https://www.jr-odekake.net/railroad/westexginga/
▼元々の種車はJR西日本で新快速として運転されていた117系です。1979年から1986年にわたり、153系の後継車両として製造され、国鉄の民営化時にJR西日本とJR東海に承継されました。JR西日本では、現在でも、湖西線やなどで抹茶色に塗られて運用されています。
▼今回リニューアルされた車体は瑠璃紺(るりこん)色で、列車が走る西日本の美しい海や空を表現しているそうです。ロゴマークは、西日本エリアの魅力的な地域を星に見立てて、その星々の間を列車が移動する様子を曲線でデザインしています。
▼車両の編成は次のとおりです。
(1号車)グリーン車指定席
(2号車)普通車指摘席 ノビノビ座席[女性席]・リクライニングシート[女性席]
(3号車)普通車指定席 コンパートメント・リクライニングシート・フリースペース
(4号車)フリースペース
(5号車)普通車指定席 ノビノビ座席
(6号車)グリーン個室・フリースペース
▼その他の設備としては、次のとおりが設置されています。
・フリーWi-Fi(全号車)
・電源コンセント(全座席)
・USBポート(グリーン車の全座席・個室)
・女性用更衣室(2号車)
・大型荷物置場(2・3・5号車)
・AED(4号車)
・車椅子対応座席(5号車)
・多機能トイレ(5号車)
▼今回デザインを担当したのは、川西康之氏(株式会社イチバンセン代表取締役)。これまでの代表作は、土佐くろしお鉄道中村駅のリノベーション、肥薩オレンジ鉄道ロゴタイプデザイン、枕崎駅駅舎、えちごトキめき鉄道「えちごトキめきリゾート雪月花」などです。
▼現在発表されている運行計画では、京都21時15分発、大阪22時28分発、三ノ宮22時51分発、姫路0時42分発、出雲市9時31分着と、逆のパターンとして、出雲市16時発、三ノ宮5次50分着、大阪6時12分着のダイヤです。米子、安来、松江、玉造温泉、宍道などの停車して、沿線の特産品の販売や伝統芸能の披露などのおもてなしを行う予定だそうです・
▼現在運転されているトワイライトエクスプレス瑞風と比べると、寝台料金もいらず、運賃と規定の指定席特急料金が必要なだけで、破格の価格で乗車できるため、気取らない列車の旅をしたい人にはぴったりです。
▼それにしても、通勤型電車の117系とはとても似ても似つかずの姿と内装となりました。近鉄の青の交響曲(シンフォニー)と同様、通勤型電車の改造で、新たなニーズの掘り起こしとなりましたが、さて、人気は出るでしょうか。
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コメント
タネ車からは想像できないほど
魅力的に仕上がっていますね(^^)。
両開きドアはちょっと違和感がなくはありませんが、
そこはまぁ、大人の事情ということで(^^;。
投稿: るーと | 2020年2月 2日 (日) 10時15分
瑠璃紺色は、近鉄の青の交響曲(シンフォニー)のカラーによく似てますね。
中身は充実してます。瑞風も焦るくらい良く出来てます。
一度乗りたいです。
投稿: kumoha313 | 2020年2月 2日 (日) 18時25分