22年ぶりに新造車両登場!【JR東海315系】
▼「在来線通勤型電車の新造について」1月22日にJ R東海から発表がありました。
https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000040199.pdf
▼1999年に通勤型として導入された313系以来、22年ぶりにJR東海で新型通勤型電車の登場です。211系、213系、311系の置き換えとして導入されることとなります。
▼新型の315系の特徴は次のとおりです。
〇安全性・安定性の向上
・非常走行用蓄電装置の搭載
・車内防犯カメラの設置(5か所/両)
・主要機器(ATS-PT、モーター駆動電力変換装置)の2重系化
・車両と地上との間のデータ通信装置の導入によるメンテナンスへの活用
・振動検知装置の導入による異常の発生抑制・迅速な実現
〇快適性・利便性の向上
・次期特急車両HC85系と同じ台車構造の採用による乗り心地の向上
・車内のフルカラー液晶ディスプレイの採用
・全車両に車いすスペース、全編成に車いす対応トイレを設置
〇環境負荷の低減
・モーターを駆動する電力変換装置にSiC素子を導入するなどにより省エネ化を図り、消費電力を約35%低減(211系比)
・室内灯、前照灯にLEDを採用
▼投入計画では、2021年度から2025年度にかけて352両を新製し、名古屋・静岡都市圏から、中央本線、東海道本線、関西本線等に順次投入する計画です。この計画により、旧国鉄時代に製作した211系8両が更新され、JR東海が保有する車両のすべてがJR東海発足以降に新製した車両になります。
▼設備投資額は約720億円となり、現在建設中のリニア新幹線への投資以外でも多くの投資が行われることとなりますが、JR東海は東海道新幹線というドル箱路線をもっており、財務的には余裕が感じられます。
▼車両のイメージとしては、JR東海のコーポレートカラーのオレンジを車両の側面に配色し、通勤型電車の新しい顔、直線を使用した幾何学的な形状と横長に連続した前面表示窓が特徴となっています。また、スカートは、排障機能を向上させた形状となっています。
▼最高速度も211系に比べて20キロアップさせ、JR4西日本の225系と同様130キロになります。
▼まだ、車両のデザインはラフ案しか示されていないので、実物がどのようなものになるか明確ではありません。初号機が製造されて試運転される日が待ちどおしいです。
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