大阪万博を見据えて、夢洲へ乗入か?【近鉄が新型車両の開発検討】
▼1月19日の朝日新聞に、「近鉄、奈良から夢洲へ直通検討」との記事が載っていました。近鉄では2025年開催予定の大阪万博の会場となる夢洲へ直通特急を運転することを検討しているようです。
▼記事によると、大阪万博の会場となる夢洲まで主要駅から直通特急を走らせる検討を始め、その実現に向け、新型車両の開発に取り掛かっているとのことです。
▼大阪市などは夢洲に統合型リゾート(IR)を誘致し、そのため大阪メトロでは中央線の延伸を予定しています。近鉄はこの中央線にけいはんな線の長田で相互乗入れを行っているので、生駒で線路を改良すれば奈良線からの乗入れが可能となります。
生駒駅の第三軌条方式の7000系
▼しかし、そのためには課題があります。けいはんな線及び中央線は第三軌条により電力を取りこむ方式なので、奈良線などの架線からパンタグラフを通じて電力を取る方式とは異なり、そのままでは乗り入れは不可能です。
▼第三軌条方式と架空線方式の両方を運転できる車両は国内では実例がなく、安全性などの技術検証も必要で、時間がかかります。そこで、近鉄ではグループ会社の近畿車輛や部品メーカーなどと研究・開発を進めているようです。
▼もし、この開発が実現できれば、大和八木や大和西大寺経由で名古屋、京都とも結ばれ、夢洲へ外国人観光客などを集めることができ、近鉄にとってもメリットは大です。
▼近鉄では、橿原神宮前駅で、標準軌の橿原線と狭軌の吉野線との直通運転を可能とするフリーゲージの研究も行っているなど、沿線の観光地の集客に向けての取組みを積極的に図っており、このプロジェクトも今後の動向が楽しみではあります。
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コメント
この話は寝耳に水でしたが、
なんか大変そうですね。
投稿: るーと | 2019年1月26日 (土) 16時22分
るーとさん。
実現すると面白そうですね。
投稿: kumoha313 | 2019年1月26日 (土) 22時45分