京都から世界遺産の吉野山へ乗り換えなしで行けるかも。【フリーゲージトレイン開発・近鉄】
▼近畿日本鉄道では、フリーゲージトレインの実用化に向けて開発を進めると、2018年5月15日のニュースリリースで発表しました。

橿原神宮前駅の22000系特急京都行き
▼この発表によると、近鉄では、これまで、新幹線の京都駅・名古屋駅から観光地の奈良・京都・伊勢志摩への特急ネットワークを構築してきたが、名古屋線、大阪線、京都線、橿原線と吉野へ向かう吉野線では、軌道の幅が異なるため、乗り換えが必要となっていた。

吉野線の特急車両「さくらライナー」
▼乗り換えを解消し、直通で吉野へと向かうようにするため、フリーゲージトレインの実用化に向けて開発を進めることとなったそうです。
▼吉野線は1067ミリのゲージ幅、そのほかの路線は1435ミリのゲージ幅で橿原線から吉野線へは乗り換えが必要になります。近鉄では、これまでもゲージの統一や三線軌条などの解決方法を模索してきたそうです。

橿原神宮前駅から吉野線への連絡線
▼フリーゲージトレインが実用化されると、京都駅から吉野線・橿原線を経由して、橿原神宮前駅から吉野線を経て、吉野駅まで直通運転が可能となります。

1435ミリの限界の表示@橿原神宮前駅
▼新幹線のフリーゲージトレインの開発はとん挫している状況ですが、私鉄の雄である近鉄がこのプロジェクトを成功させることができれば、日本の鉄道界における快挙となることは間違いないことでしょう。今日はこの辺で。
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コメント
フリーゲージトレインは新在直通の過酷な使用状況では
実用化に耐久性のさらなる向上が必要ですが、
最高130km/h程度なら、
技術的には現状でも実用可能だと思われます。
問題はイニシャルおよびランニングコストで、
採算が合うところまでコストダウンできるかどうかが
実用化の鍵となりそうです。
投稿: るーと | 2018年5月17日 (木) 23時55分
るーとさん。
新幹線と在来線との直通はなかなか実用化が
難しそうですが、在来線同士では
かなり実現可能性が大のようですね。
スペインでは、「タルゴ」のように、
すでに実用化されていますしね。
投稿: kumoha313 | 2018年5月19日 (土) 00時39分