久しぶりに、KTR(丹鉄)宮津駅に行ってきました。
▼以前の仕事で2年間利用したKTR、以前は北近畿タンゴ鉄道、現在は京都丹後鉄道の宮津駅に久しぶりに行ってきました。
▼今回は残念ながら鉄道ではなく、中国自動車道、舞鶴若狭自動車道、京都縦貫自動車道を利用して愛車で向かいました。わずか2時間ほどで大阪市内から宮津駅まで行くことができます。
▼第三セクターの鉄道であった北近畿タンゴ鉄道は、2015年4月に鉄道運行業務をWILLER TRAINSに移譲し、施設保有会社になりました。日本一の赤字を改善すべく、いわゆる上下分離方式で鉄道事業の再構築を図ることとなりました。
▼北近畿タンゴ鉄道の略称はKTR、今回の京都丹後鉄道の略称もKTR。上手いこと略称はこれまで通り変わることなくすみました。
▼「丹鉄」に変わって3年が経ちました。この間、どのような変化があったのでしょうか。高次元交通ネットワークの実現に向けて、①交通網のネットワーク化②沿線地域交通を網羅する公共交通網の構築③生活に必要な施設を結ぶ交通ネットワークの構築④主要駅から目的地まで移動距離に応じた最適な交通手段の整備⑤ITCを活用した簡単・便利でストレスのないサービスの提供⑥沿線地域の交流人口を増やすための企画乗車券の造成といった6つの構想を掲げて丹鉄はスタートしました。
京都丹後鉄道の経営ビジョン
福知山から移転した本社がある宮津駅舎
▼鉄道の通称名は「丹鉄」と変えました。また、西舞鶴・宮津間の宮津線を「宮舞線」、宮津・豊岡間を「宮豊線」と新しい路線通称名に変えました。さらに、駅名も観光地かわかるよう7つの駅名を変えました。駅員・乗務員の制服のデザインも変更しました。
▼観光列車も丹後くろまつ号からスイーツコースのTANGO CAFE TRAIN、ランチコースの丹後あじわいランチ列車、ディナーコースの丹後のきらめき会席弁当ディナー列車(現在はブランチコースに変更)に変更となりました。企画乗車券も全25種類、より便利でお得な乗車券の追加・変更を加えました。
▼鉄道本体のみならず、沿線自治体としても、「海の京都」事業により発信力・集客力のある戦略拠点の形成を進めることで、観光客を呼び寄せようとしています。
最大の観光資源である天橋立
▼また、2017年6月からは、丹鉄を活用した農業振興や地域活性化を進めるため、「貨客混載事業」を開始しました。この事業は沿線の農家が丹鉄の最寄り駅に農産物を運搬し、定期列車で輸送することで農家の輸送の負担を軽減し、生産性を向上するとともに、物流の効率化を図りることとしています。
▼上下分離方式後の利用状況を見てみると、2015年度は対前年度比で104.6%と増加しました。その要因としては、企画乗車券の造成効果、運行記念イベントの効果、ダイヤ改正の高架、天候にも恵まれたことなどがあげられています。
「丹鉄」のロゴのある工事用車両
▼「丹鉄」に変わって3年が経ちました。この間、どのような変化があったのでしょうか。高次元交通ネットワークの実現に向けて、①交通網のネットワーク化②沿線地域交通を網羅する公共交通網の構築③生活に必要な施設を結ぶ交通ネットワークの構築④主要駅から目的地まで移動距離に応じた最適な交通手段の整備⑤ITCを活用した簡単・便利でストレスのないサービスの提供⑥沿線地域の交流人口を増やすための企画乗車券の造成といった6つの構想を掲げて丹鉄はスタートしました。
京都丹後鉄道の経営ビジョン

福知山から移転した本社がある宮津駅舎
▼鉄道の通称名は「丹鉄」と変えました。また、西舞鶴・宮津間の宮津線を「宮舞線」、宮津・豊岡間を「宮豊線」と新しい路線通称名に変えました。さらに、駅名も観光地かわかるよう7つの駅名を変えました。駅員・乗務員の制服のデザインも変更しました。
▼観光列車も丹後くろまつ号からスイーツコースのTANGO CAFE TRAIN、ランチコースの丹後あじわいランチ列車、ディナーコースの丹後のきらめき会席弁当ディナー列車(現在はブランチコースに変更)に変更となりました。企画乗車券も全25種類、より便利でお得な乗車券の追加・変更を加えました。
▼鉄道本体のみならず、沿線自治体としても、「海の京都」事業により発信力・集客力のある戦略拠点の形成を進めることで、観光客を呼び寄せようとしています。

最大の観光資源である天橋立
▼また、2017年6月からは、丹鉄を活用した農業振興や地域活性化を進めるため、「貨客混載事業」を開始しました。この事業は沿線の農家が丹鉄の最寄り駅に農産物を運搬し、定期列車で輸送することで農家の輸送の負担を軽減し、生産性を向上するとともに、物流の効率化を図りることとしています。
▼上下分離方式後の利用状況を見てみると、2015年度は対前年度比で104.6%と増加しました。その要因としては、企画乗車券の造成効果、運行記念イベントの効果、ダイヤ改正の高架、天候にも恵まれたことなどがあげられています。

「丹鉄」のロゴのある工事用車両
▼しかしながら、2016年度は対前年度比で96.8%と減少となりました。その要因としては、豪雪による運休、北陸新幹線の金沢までの延長による影響、高速道路開通、高速バスのダイヤ増などがあげられています。(2017年6月7日公共交通シンポジウムin札幌・京都府建設交通部交通政策課長資料より)公共交通シンポの資料
▼上下分離方式により一定の効果はあったものの、天候に左右され、高速道路網がライバルとなるなど、今後も厳しい状況は続くものと思われます。最後に、宮津駅界隈の動画をご紹介しておしまいにします。
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コメント
基礎的条件が厳しいので、
誰が運営しても経営は難しい、
ということでしょうか。
投稿: るーと | 2018年5月27日 (日) 23時25分
るーとさん。
有数の観光地を有していても、
高速道路、過疎化などにより
なかなか難しい環境にあります。
また、沿線自治体の支援についても、
豊岡まで路線はありますが、
その兵庫県は沿線自治体としての負担額が
県内一律の金額でしか負担せず、
京都府の姿勢とは温度差があるなどの課題があります。
投稿: kumoha313 | 2018年5月28日 (月) 00時54分