待望されていた新型特急の2020年春デビュー。【近鉄名阪特急】
▼衝撃的なニュースが飛び込んできました。近畿日本鉄道は、2018年1月11日に、新型名阪特急を2020年春にデビューさせることを発表しました。
◎近畿日本鉄道HP:新型名阪特急 2020年春デビュー
▼近鉄の名阪特急は、現在21000系がアーバンライナーとして運転されています。この21000系は1988年3月より1日6往復で営業運転が開始され、1990年に名阪ノンストップ特急、いわゆる甲特急のすべてが21000系に置き換えられました。
▼1990年代には、禁煙車やバリアフリー化へのニーズが高まり、21000系の製造後15年にあたる2003年から2005年にかけて、21020系を予備車として投入しながら、リニューアルを行い、「アーバンライナーplus」となりました。
▼そして、現在、すでにデビュー以来30年が経とうとしており、新型特急の登場が待望されていました。また、2020年は東京オリンピックの開催年であり、インバウンドの観光客の利用促進をも図ろうとする意図がみえます。
▼名阪特急は鶴橋・近鉄名古屋間のノンストップ運転が名物でありましたが、2012年3月のダイヤ改正で、すべての甲特急が津に停車するようになりました。また、おしぼりのサービスで有名であった車内販売も2002年3月のダイヤ改正で廃止になり、2007年10月から土曜・休日に限り復活するなど、変遷も著しいものとなっています。
アーバンライナー@近鉄名古屋駅
▼新型特急のテーマは「くつろぎのアップグレード」で、日本初となる全席パックシェルを設置した先頭のハイグレード車両が投入されるなど車内の居住性を従来より大幅にグレードアップさせるとのことです。
▼新造される車両は、6両8編成、8両3編成の合計72両を製造し、順次名阪特急に投入させる予定です。投資金額は約184億円、1両あたり2.5億円とかなりの金額になります。
▼外観デザインで際立つのは、カラーリングで、透明感のある深い赤を採用するようです。これまでの近鉄の特急車両にはないカラーリングで驚きました。先頭車両のデザインは、カラーリングも含め、昨年12月に発表された小田急のロマンスカー・GSE(70000形)と似ていると思うのは私だけでしょうか。
◎小田急HP:小田急特急ロマンスカー・GSE(70000形)
▼ハイグレード車両のパックシェル座席のほか、レギュラー車両にもパックシェル座席を採用し、レギュラー車両の座席前後幅は116cmと近鉄で最大の幅となります。インバウンドにも対応するため、全車に大型荷物を収容できるロッカー等の荷物置き場を設置するほか、無料Wi-Fiの提供や車内表示器は4か国語に対応します。
▼そのほか、全車に空気清浄機を設置、デッキ等に防犯カメラ設置、全席にコンセント設置など、さまざまなサービスの向上を図っています。
▼近鉄では、プレミアム観光特急の「しまかぜ」デビュー以来の新型特急の登場になります。汎用型特急を先に新型に置き換えるのではないかとの大方の予想に反し、名阪特急の新型車両の新造となりましたが、考えてみれば、汎用型の古い車両を21000系に置き換えるとすれば、上手く車両のやり繰りができそうで、たぶんそういう計画なのではないでしょうか。何はともあれ、今後が楽しみです。今日はこの辺で。
▼名阪特急は鶴橋・近鉄名古屋間のノンストップ運転が名物でありましたが、2012年3月のダイヤ改正で、すべての甲特急が津に停車するようになりました。また、おしぼりのサービスで有名であった車内販売も2002年3月のダイヤ改正で廃止になり、2007年10月から土曜・休日に限り復活するなど、変遷も著しいものとなっています。

アーバンライナー@近鉄名古屋駅
▼新型特急のテーマは「くつろぎのアップグレード」で、日本初となる全席パックシェルを設置した先頭のハイグレード車両が投入されるなど車内の居住性を従来より大幅にグレードアップさせるとのことです。
▼新造される車両は、6両8編成、8両3編成の合計72両を製造し、順次名阪特急に投入させる予定です。投資金額は約184億円、1両あたり2.5億円とかなりの金額になります。
▼外観デザインで際立つのは、カラーリングで、透明感のある深い赤を採用するようです。これまでの近鉄の特急車両にはないカラーリングで驚きました。先頭車両のデザインは、カラーリングも含め、昨年12月に発表された小田急のロマンスカー・GSE(70000形)と似ていると思うのは私だけでしょうか。
◎小田急HP:小田急特急ロマンスカー・GSE(70000形)
▼ハイグレード車両のパックシェル座席のほか、レギュラー車両にもパックシェル座席を採用し、レギュラー車両の座席前後幅は116cmと近鉄で最大の幅となります。インバウンドにも対応するため、全車に大型荷物を収容できるロッカー等の荷物置き場を設置するほか、無料Wi-Fiの提供や車内表示器は4か国語に対応します。
▼そのほか、全車に空気清浄機を設置、デッキ等に防犯カメラ設置、全席にコンセント設置など、さまざまなサービスの向上を図っています。
▼近鉄では、プレミアム観光特急の「しまかぜ」デビュー以来の新型特急の登場になります。汎用型特急を先に新型に置き換えるのではないかとの大方の予想に反し、名阪特急の新型車両の新造となりましたが、考えてみれば、汎用型の古い車両を21000系に置き換えるとすれば、上手く車両のやり繰りができそうで、たぶんそういう計画なのではないでしょうか。何はともあれ、今後が楽しみです。今日はこの辺で。
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コメント
イメージパースを見た感じは正直微妙でしたが、
関西ウォーカーのニュースHPに出ていた
発表時に展示されたモックアップはいい感じだったので、
結構いけるかもしれませんね(^^)。
個人的には、出張でアーバンに乗ることがありますが、
しまかぜに乗って以来、
「アーバンにもしまかぜのシートが採用されれば…」と思っていたので、
これが出たら、ぜひハイグレード車を試してみたいと思います。
投稿: るーと | 2018年1月11日 (木) 23時50分
るーとさん。
カラーリングが意外でした。
赤とは。
今度の特急は両先頭車両が
ハイグレード車両になるのも
面白いですね。
シートの乗り心地は
どうなのか、楽しみです。
投稿: kumoha313 | 2018年1月12日 (金) 23時58分