▼「青の交響曲(シンフォニー)」で吉野山観光を終え、駅ホームでしばらく撮影。「さくらライナー」が停車していました。正式には26000系で、青の交響曲(シンフォニー)」がデビューするまでは吉野線では唯一の観光特急でした。
▼吉野特急が運転を開始して25周年を迎えた1990年にこの26000系が投入されました。車体や内装は21000系「アーバンライナー」のデザインを流用するものですが、先頭の形態などは異なっています。デビューの年にグッドデザイン賞を受賞しています。
▼1990年のオリジナル車は、前面のスカートの形状が異なっているほか、車体塗装のカラーリングも、白色を基調に窓周りはグレー、車体側面の下部にはグラデーションの萌黄色が施されていました。ロゴマークも「さくらライナー」のSLをデザインしたものでした。
▼2011年にリニューアルが行われ、全面のスカートは以前の白いカバーとスカートではなく単なるスカートになりました。また、車体塗装は、白を基調とはしていますが、車体側面の下部はピンクのグラデーションと変わりました。ロゴマークも桜をモチーフしたものになりました。
▼レギュラーカーの車内は、座席がゆりかご型リクライニングシートに交換されました。ゴージャスな車内の雰囲気です。
▼一方、3号車はデラックスカーに変更され、1-2の座席となりました。内装には吉野産の木材や和紙が使われるようになりました。座席もレギュラーシートと同様ゆりかご型リクライニングシートになっています。

▼リニューアル前は、客室と運転席との間にはガラスで隔てられており、目の方の座席からは前面の展望を楽しむことができましたが、現在は普通の壁になって、前面の展望を楽しむには、デッキに出ていく必要があります。これは伊勢志摩ライナーと同様になっています。
▼展望デッキには、あべのハルカスのキャラクターである「あべのべあ」が座っています。
▼この「さくらライナー」に橿原神宮前前まで乗車して、京都線、奈良線を経由して帰ることにしました。
▼時間は前後しますが、着いてからは、吉野山へ日本最古のロープウエイで上がりました。車体のカラーリングは変わっていますが、確かに古そうな設備です。
▼ロープウエイで上がって散策。まずは、世界遺産の金峯山寺・蔵王堂です。木造の荘厳な建物です。
▼竹林院のお庭です。まだ,桜が開花していないので普通の庭園でしかありません。大和三庭園の一つと言われています。
▼続いては、吉水神社の門前からの眺め。ここも桜が咲くと素晴らしい風景になることでしょう。一目千本と呼ばれるスポットです。
▼最後は、吉水神社の書院。日本最古の書院建築で、後醍醐天皇の玉座があります。南北朝時代には、南朝の皇居となっていました。
▼主なスポットを回り、再びロープウエイで駅に向かいました。吉野駅が下に見えています。
▼桜の開花前で、観光客は少なかったですが、まったりして散策することができました。桜のシーズンは大変な人出になることでしょうね。最後に、さくらライナーの展望風景をアップして終わります。今日はこの辺で。
最近のコメント