デビューから1カ月半。【JR西日本323系】
▼「『大阪環状線改造プロジェクト』の柱となる線区史上初の専用設計車両」とJRWのホームページで紹介される323系。営業運転は昨年12月24日クリスマスイブの夕刻でした。すでにデビューして1月半が経ちました。JR西日本 323系デビュー

▼これまで大阪環状線では、101系、103系や201系などの通勤型電車が投入されてきましたが、50年以上にわたり、専用設計車両は導入されてきませんでした。そういう意味では画期的なことと言えます。

▼「エクステリアには、プロジェクトのシンボルマーク、環状線伝統のオレンジ色を配色。今まで積み上げてきた車両設計の考えを継続し、『安全で明るく、広く静かで快適』な車両」を実現しました。
▼大阪環状線の車体色であるオレンジ色を基本に、ドアの位置や動作状況を分かりやすくするために、ドア上に「改造プロジェクト」のロゴマークにちなんだデザインと、ドアの開閉する先端部分をイエローで塗っています。


▼女性専用車は識別しやすいように、戸袋部分に女性専用車を示すピンク色を塗り、客室の照明も電球色としています。
▼一方、インテリアでは、ドア付近の袖仕切りを大きくし、ドアに対して八の字に斜めに取り付けることで、乗客の体への負担を緩和し事故発生時の被害軽減を図るとともに、乗客を車内奥へ誘導する効果も狙っています。また、ドア付近の袖仕切りには腰当を設けています。
▼座席の途中にはスタンションポールを設置し、立っている乗客が急ブレーキなどの際にとっさに掴まることが容易になっています。また、優先座席には立ち上がり動作が容易になるように肘掛を設置しています。
▼最も混雑する車両(内回り線では天王寺駅において一番後ろ)では、デッキ部分のスペースを拡大しています。隣の車両に移動する際に、連結部分のドアにはアシストレバーが付けられ、軽い力でドアの開閉ができるようになっています。車いすやベビーカー用のスペースは各車両に設置されました。
▼車体は、衝突時の安全性を高めるため、様々な角度からの車両構造の強化を図っています。また、戸閉の際の引きずり事故を防止するため、戸バサミ検知機能を設置し、ホーム側のドアのみしか開閉しないようドア誤扱い防止装置も搭載されました。
▼車内案内表示装置は、225系と同様に液晶表示器を設置し、6か所のドア上に2面ずつ12面、妻部に2か所4面が搭載され、従来の車両より増設されました。また、車内はインバウンドの乗客対応として、Wi-Fiを導入しています。
▼運転台の計器盤は、計器類や表示灯をなくし、タッチパネルの液晶モニターに表示するグラスコックピット構造の計器盤設定器を運転台正面に2台、右袖部分に1台設置しています。車両情報システムとしてデジタル伝送装置を採用し、これは227系に次いで2例目となります。
▼321系や225系と同様、0.5Mシステムを採用し、1車両に動力台車と付随台車が配置され、すべての車両が電動車となっており、クモハ232形・モハ232形には集電装置及び空気圧縮機が装備されています。
| 固定リンク
「JR」カテゴリの記事
- 315系が導入されて、JR名古屋駅在来線はどう変わったか?(2022.05.25)
- 「吹田総合車両所見学ツアー」になんと9,500円!(2022.04.07)
- ひっそりと引退したJR奈良線の103系。(2022.03.26)
- 特急「やくも」に新型車両投入。381系は引退。(2022.02.16)
- おおさか東線から201系が引退。(2022.02.01)
コメント
JRも今年で30年。
新型車がいろいろ投入され、
国鉄時代の車両を見かける機会は
関西圏でも少しずつ減りつつありますね。
投稿: るーと | 2017年2月 8日 (水) 23時19分
るーとさん。
そうですね。今年でJR発足30周年。
西日本もやっと、東日本並みに
変わらないといけませんね。
投稿: kumoha313 | 2017年2月 9日 (木) 20時22分