あれ!?こんなところに、モワが。【近鉄橿原神宮前駅】
▼先日、近畿日本鉄道の橿原神宮前駅に出かけてみました。そこで、こんな珍しい車両に出会いました。モワ24系、通称「はかるくん」です。しかも、1両のみが留置されていました。
▼モア24系は、2400系を電気計測車として改造した車両で、通常クワ25とモワ24の2両編成で運転されていますが、この日は、モワ24が1両残されていました。
▼モワ24系は近鉄鉄道まつりではよく展示されているのですが、通常の形で見るのは初めてです。元の車両とはだいぶ外形も改造されており、これが2400系とはちょっと想像がつきにくいです。
▼もう一方のクワ25は、計測用パンタ、前方・架線監視用モニタ、各種計測機器、無停電電源装置などが搭載されおり、標準軌の台車を外して、狭軌の台車を履いて南大阪線か養老線で、他の編成の車両と連結して検査を行っている可能性が高いです。
▼ここ橿原神宮駅は、橿原線と南大阪線、吉野線との接合点となる駅です。ただし、橿原線は標準軌で、南大阪線及び吉野線は狭軌となっており、直接の相互乗り入れはできません。
▼しかし、吉野線から橿原線は直線でつながっており、途中で標準軌と狭軌の線路が併設され、境界には、その表示板が設置されています。ここで、南大阪線や吉野線の狭軌の車両は台車を標準軌の仮台車に履き替えられ、五位堂検修車庫に運び込まれ、検査を受けることとなっています。
▼なかなか面白いスポットです。いかにも近鉄がさまざまな鉄道会社を吸収して大きくなった歴史的経緯がわかる場所です。同じ鉄道会社なのにゲージが異なるなんて、普通ではありえません。
▼写真の手前は、橿原線の京都方、向こうが吉野線の岡寺方です。吉野線からこちらには狭軌のまま来ています。
▼橿原神宮前駅周辺の地図はこんな風になります。
▼昔、祖父に連れられてよく橿原神宮の参拝に来ましたが、そのときはもっぱら南大阪線経由でやって来たので、橿原線はあまり知らないのです。今回、やっとその状況が明確になりました。次回は、新カラーリング車両や吉野線のアレに出会ったことをご紹介したいと思います。今日はこの辺で。
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コメント
きっと、相方が南大阪線系にお仕事に出かけてたんでしょうね。
投稿: るーと | 2016年8月24日 (水) 00時03分
るーとさん。
そのようですね。
どのあたりを走っているのでしょうか。
投稿: kumoha313 | 2016年8月24日 (水) 23時07分
同じ私鉄でゲージが異なるのは珍しくはないでしょう。
京王は井の頭線だけゲージが異なりますし、東急も世田谷線だけゲージが異なるじゃないですか。
西鉄も宮地岳線だけゲージが異なりますよ。
投稿: 鉄道模型大好きおじさん | 2020年11月24日 (火) 18時25分
鉄道模型大好きおじさん。
おっしゃる通りですね。
同じ私鉄で、ゲージが異なるケースはありますね。
近鉄のように、検修車庫に台車を履き替えさせて、南大阪線の狭軌の車両を標準軌の大阪線へもっていってメンテをすることは珍しいのでは?
投稿: kumoha313 | 2020年11月24日 (火) 23時30分