華麗なる寝台列車と牽引機関車。【京都鉄道博物館】9
▼蒸気機関車の検修車庫と転車台を後にして、再び本館に戻り、次の目玉である「トワイライトプラザ」に向かうため、また外へ出ました。ここには、昭和の名列車を牽引したEF58形電気機関車、「トワイライトエクスプレス」を牽引したEF81形電気機関車、さらにEF65形電気機関車も展示されています。
▼戦後を代表する旅客用の直流電気機関車といえば、やはり、このEF58形だと言えます。流線型の前面で、スマートな面持ちのお気に入りの機関車です。
▼この機関車の後ろには、オロネ24形客車が連結されています。いわゆるブルートレイン用の寝台客車です。弁天町にもあったホームの洗面台と鏡が再び移設されています。
▼ガラス越しに客室が覗けます。ベッドが畳まれ座席になった客室が並んでいます。
▼そのオロネ24形の後ろには、EF65形1号機がいます。この機関車も直流電気機関車ですが、主に平坦路線向けに設計され、国鉄時代の電気機関車では最多の数を誇っていました。
▼続いては、その隣に、トワイライトエクスプレスの最後尾または最前部に連結されていたスロネフ25形客車が展示されています。A個室寝台車で、「スイート」1室と「ロイヤル」4室の客室からなり、特に「スイート」は非常に人気があり、予約発売が開始されて数秒で売り切れる個室でした。
▼このスロネフ25形の後ろには、スシ24形1号車が連結されています。もともと481系の電車特急用の食堂車をトワイライトエクスプレス用に改造した車両です。トワイライトエクスプレスに相応しい豪華な内装となっています。
▼そして、その後ろには、「トワイライトエクスプレス」を牽引していたEF81形103号機が展示されています。機関車はトワイライトエクスプレス用に標準カラーから塗り替えられています。交直両用の電気機関車で大阪から青森まで直通運転が可能でした。
▼「トワイライトエクスプレス」は臨時列車も含めすべて廃止となったいま、ここでしかこの優等列車の面影を見ることはできません。
▼この「トワイライトプラザ」はなかなか見応えがあるコーナーです。なかなか去りがたい場所ではあります。続いて、本館に入り残りの展示コーナーを見て廻りました。今日はこの辺で。
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コメント
展示のEF58は前面2枚窓の”湘南形”デザインですが、
初期型は以前からの前面3枚窓だったようですね。
そう言えば、同館展示の”湘南電車”クハ86001も
初期型のため前面3枚窓で、
いわゆる”湘南形”デザインではありませんね。
投稿: るーと | 2016年6月 4日 (土) 00時52分
るーとさん。
初期型は3枚窓だったんですか。
知らなかったなぁ。
2枚窓の方が精悍な顔つきですね。
投稿: kumoha313 | 2016年6月 4日 (土) 16時36分