381系なきあと、南紀エリアでは・・・【283系、287系、289系】
▼前回は381系なきあとの北近畿エリアで特急列車の現状を見みました。今回は南紀エリアについて見てみましょう。南紀エリアでは、318系のほかにまだ更新時期が来ていない283系も運用されているため、287系に加え今回運用が開始された289系との併用となります。
▼381系の後継車としては、一足早く充当されたのが283系です。1996年7月に特急「スーパーくろしお(オーシャンアロー)」として営業運転を開始、1997年3月のダイヤ改正で「オーシャンアロー」として、京都まで足を延ばして運転が開始されました。
▼381系に比べて、283系はリゾート感を前面に、また振り子式車両としてスピード感も反映させた車両です。この車両の特徴は何といっても、非貫通のパノラマ型グリーン車の先頭車両でしょう。
▼車体のカラーリングも、南紀の海をイメージしたオーシャングリーンと砂浜をイメージしたぶーちホワイトを基調としたツートンカラーで、まさにリゾート列車の雰囲気があふれています。独特の形状をした非貫通の前面に比べ、貫通扉のある前面はちょっと野暮ったい形状をしています。特急「しなの」の貫通扉側の前面にも似ています。
▼基本編成としては、6両編成×2本が吹田総合運転所日根野支所に所属しています。なお、2012年3月のダイヤ改正で「くろしお」「スーパーくろしお」「オーシャンアロー」はすべて「くろしお」に名称を統一されて運転されています。
▼また、2012年のダイヤ改正で、381系の後継車両として、287系が登場しました。南紀エリアでの287系は基本的に北近畿エリアの287系と同じですが、車体の側面の帯は「オーシャングリーン」を採用しています。
▼今回の撮影時には、天王寺方にクモロハ286-9が連結されています。これは、かなり珍しい方の型式ではないかと思います。制御電動車であり、グリーン車と普通車のコンビ車両と盛りだくさんの内容をもった車両です。
▼11時50分に新大阪に到着して、10分で折り返し、また、南紀方面へ運転されます。かなり忙しい運用となっています。これは、使用する18番ホームが「くろしお」のほか、関空特急「はるか」の上下の発着もあるため、かなりタイトな運用となっています。
▼このように、南紀エリアでは283系、287系、さらに今回運用が開始された289系と、3種類の型式の特急車両が見られるようになりました。今回の撮影時には、残念ながら289系の「くろしお」には会うことができませんでした。またの機会に譲ることとします。今日はこの辺で。チャオ。
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