外国人に一番人気の観光スポットに向かう電車。【103系】
▼トリップアドバイザーによる外国人に人気の観光スポット調査で二年連続第1位を獲得した観光地といえば、京都の伏見稲荷大社です。ここに一番近い駅はJR西日本奈良線の「稲荷駅」です。奈良線は京都駅と奈良駅を結ぶ路線ですが、まだ古参の103系が頑張っています。
▼稲荷駅はまさに伏見稲荷大社の門前駅です。こじんまりとした駅ですが、歴史は古く、1879年に、後に東海道本線となる京都駅・大谷駅間の開業により開設。1921年に東海道本線が新逢坂山トンネル、東山トンネルの開通により、現在の膳所駅・京都駅間へと経路を変更した際、この稲荷駅は奈良線に属する駅となり、桃山駅と結ぶこととなりました。
▼駅の柱は伏見稲荷大社の門前駅ということもあり、一部朱色に塗られています。また、開業当時は東海道本線の駅であった名残として、準鉄道記念物である「ランプ小屋」が構内に現存しています。駅前はお稲荷さんの門前駅らしく、キツネのモニュメントが置かれています。
▼外国人観光客に人気のあるスポットということもあり、さすがに外国人が多いです。駅前には大きな鳥居がそびえています。ここをくぐればもうそこは伏見稲荷大社です。
▼伏見稲荷大社は稲荷山の麓に本殿があり、稲荷山全体が神域となっています。近畿地域では毎年初詣の参拝客が一番多い神社でも有名です。参道を歩いて行くと堂々たる楼門が見えてきます。豊臣秀吉が奉納した門で重要文化財に指定されています。
▼楼門の左右にはキツネさんが鎮座しています。
▼楼門をくぐり、本殿を過ぎると、有名な千本鳥居が現れます。おびただしい数の鳥居が隙間なく並んでおり、まさに鳥居のトンネルといった風情です。
▼奉納する鳥居は金額により大きさが変わってくるようです。
▼伏見稲荷大社にはもう一つの最寄り駅があります。それは京阪の伏見稲荷駅です。
▼この駅はJR奈良線より西側にあり、伏見稲荷大社へは10分程度かかりますが、門前のお店が立ち並んでおり、有名なすずめの丸焼きを食べさせてくれるお店もあります。
▼筆者は、京阪に乗車し伏見稲荷駅で下車。そして、伏見稲荷大社に参拝して、JR稲荷駅へと説明とは反対の方向で動いてきました。この後、奈良線で東福寺まで乗車して、東福寺を参拝。写真は東福寺の通天橋です。
▼東福寺にはこれで二度目。ふたたび東福寺駅から京都駅へと向かいました。
▼JR奈良線は伏見稲荷大社や宇治などの有数の観光地が点在し、外国人観光客の増加や利便性の向上により乗客数が増加してきています。その奈良線では快速こそ221系が充当されていますが、普通は103系が体質改善を施され頑張っています。
▼京都駅では、しばし、103系に見とれていました。
▼いまどき103系に会えるのはJRWだけです。ありがたく拝見させていただきました。
▼大阪環状線に新型車両が投入される際には、JRWにも車両の配置に大きな変化が生じるでしょう。その時には、こうした103系も淘汰される運命かもしれません。それまでは、拝んで参りましょう。今日はこの辺で。チャオ。
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コメント
外国人観光客には千本稲荷が人気だそうですね。
やっぱり目のつけどころがちがう、というか、
ちょっと不思議な感じです。
投稿: るーと | 2015年10月18日 (日) 23時59分
るーとさん。
外国人にとって、朱色の鳥居は
ミステリアスな存在なんでしょうか。
確かに外国にはあれほど目立つものはないでしょうね。
投稿: kumoha313 | 2015年10月24日 (土) 23時39分