阪神の珍しい編成、異端車両。【5331形、5550系】
▼何気なく見ていると、同種の系統の車両と思っていても、ほんとは異種な型式だという車両が阪神にはあります。
▼その1つが普通車用5500系の亜流ともいえる5550系です。5500系は2代目5000系の後継車両として1995年にデビューし、順次投入が開始され、普通車用形式として最大勢力となっています。
▼5500系のマイナーチェンジ車両とした登場したのが5550系です。アルナ車両の製造。5500系とはほとんど見分けがつきませんが、客室用ドアの幅が9300系、1000系と同一の1300mmに変更されました。
▼これまでのジェットカーはすべてが電動車でしたが、主電動機の出力の向上により、この5550系は神戸方の先頭車両はジェットカー初の制御付随車となりました。
▼結局この5550系は1編成しか製造されず、後継車としては5700系に移行したため、この車両は異端車両として位置づけられています。
▼もう1つが青胴車5000系の一つである5331形です。この形式は、1981年11月から1983年4月にかけて武庫川車両工業で製造。制御装置は三菱電機の電機子チョッパ制御装置を搭載。
▼下枠交差式パンタグラフを取り付け、各車に分散式冷房装置MAU-13HA6基を搭載。台車は5231形の廃車から発生した住友金属工業製のペデスタル式コイルばね台車(FS-343)を装着。主電動機も同様に廃車からTDK-814-Bを搭載している。
▼当初は2両編成で西大阪線で運用。あるいは本線で4両編成で組成されるなどしていました。その後、1987年12月のダイヤ改正で、普通運用が終日4両編成で運転されるようになったことで、中間に連結される車両の乗務員室及び乗務員扉は撤去。奇数番号車のパンタは撤去、偶数番号車のうち神戸寄り先頭車のパンタ搭載位置を連結面側に変更。
▼パンタが撤去された跡には冷房装置が増設され、1989年以降の改造に際しては、運転室部分の冷房化を図るため、CU-10Hが搭載されました。先頭車両の貫通幌と浅板が撤去され、幌枠部分にステンレス製の飾り板が設置されました。
▼当初、この形式は次のような編成でした。2両1ユニット×5編成。
←梅田 三宮→
5331 + 5332
5333 + 5334
5335 + 5336
5337 + 5338
5339 + 5340
▼現在の編成は次のとおり。4両1ユニット×2編成。
←梅田 三宮→
5331+5332+5333+5334
5335+5336+5339+5340
※5337、5338は廃車
▼阪神淡路大震災により被災し、破損被害の大きかった車両は廃車となり、現在2編成になっています。
▼今回は阪神電鉄の珍しい編成について、触れてみました。今日はこの辺で。チャオ。
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コメント
個人的には、阪神の各停用車両は
いわゆる青胴車と5500系の2つにしか
区別できないのですが、
その中にもバリエーションがいろいろあるんですね。
投稿: るーと | 2015年6月13日 (土) 19時59分
るーとさん。
5000系と5500系は
知ってましたが、
5550系があるとは。
調べてみてびっくりでした。
投稿: kumoha313 | 2015年6月13日 (土) 23時21分