北陸新幹線の余波はこんなところにも。【Snow Rabbit Exp.】
▼先日の連休は、なぜか新疋田駅界隈をウロウロすることになりました。おかげで、旧の北陸本線の歴史も知ることもできました。
▼この駅は北陸本線の列車や貨物を撮影するにはもってこいのスポットだということもよくわかりました。3月に姿を消したトワイライトエクスプレスの通過時も多くのファンで賑わったことでしょうね。
▼新疋田駅の待合室にはファンの写真が多く飾られていますが、トワイライトエクスプレスももちろん飾ってあります。
▼トワイライトエクスプレスが走らないようになって寂しいですが、この前にはすでに寝台特急「日本海」も姿を消していました。
▼鉄道の世界も毎年いろいろな変化が起きていますが、今回の北陸新幹線の金沢までの開業により、北陸地域の鉄道はかなりの変動が生じました。新幹線の開通により、並行して走る在来線はJRから第三セクターに移管され、北陸本線の直江津駅から金沢駅までは、「えちごトキめき鉄道」、「あいの風とやま鉄道」、「IRいしかわ鉄道」になってしまいました。やたらひらがなの連発される会社名にはちょっと戸惑います。
▼これまで運行されていた特急列車にもかなりの変化が生じました。金沢・越後湯沢間の「はくたか」、金沢・新潟間の「北越」は全廃。大阪からの「サンダーバード」、名古屋からの「しらさぎ」は金沢以東は廃止。金沢・富山間などの「おはようエクスプレス」も廃止となりました。
▼「はくたか」はJRWと北越急行の2社での運行となっていましたが、北陸新幹線の開通により廃止となり、使用されていた681系や683系はかなりの余剰となりました。そこで、余剰となった車両は北近畿地区及び南紀地区での特急に転籍となるとの発表がありましたが、現在でも、その余波は現れています。それがその証拠です。
▼子どもの日に、新疋田駅で目撃した臨時特急「しらさぎ」は北越急行仕様のSnow Rabbit Expressが充当されていました。「はくたか」の廃止による余波はこんなところにも出ています。Snow Rabbit Expressを金沢以西で見ることは以前ならなかったことでしょう。
▼新幹線の開通により、いろいろな変化が生じます。移動時間の短縮が図られるメリット、地域での在来線が第三セクターに移管されるデメリットもあって、なかなか評価は難しいものとなっています。しかし、ファンにとっては、珍しい車両の運用も見られるので、これはこれで複雑なものですね。今日はこの辺で。チャオ。
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コメント
ま、地元にとって東京と直結する
新幹線開業は悲願だったので、
あとは投資に見合う経済効果があったのか、
経営的に成り立つのか、
ストロー効果で逆に地元経済が衰退しないか、
というところでしょうか。
投稿: るーと | 2015年5月13日 (水) 00時39分
るーとさん。
JR東日本、JR西日本とも
新幹線の乗車実績はいいみたいですね。
金沢や富山にも観光客が押し寄せて、
新幹線の効果はてきめんのようです。
これが一過性のブームに終わるのかどうか。
長い目で見る必要がありそうですね。
投稿: kumoha313 | 2015年5月14日 (木) 23時01分