関東ではすでに姿を消し、まだ関西では健在だが。【201系】
▼大阪環状線改造プロジェクトによって、103系、201系がもうすぐ姿を消すとお知らせがありましたが、まだまだ元気な姿を見せてくれています。今回は201系について書いてみます。
▼201系は1979年に初めて製造され、量産化された国鉄の通勤型電車です。制御装置はサイリスタチョッパ制御、車体は普通鋼。電力回生ブレーキを装備して省エネ電車として設計されました。1981年から量産されましたが、当時の国鉄は財政難で、電機式チョッパ制御器はコスト高でもあり、結局、中央線、総武緩行線及び京阪神緩行線での投入に留まりました。
▼関西では、京阪神緩行線用として、当初はスカイブルー(青22号)の塗装で登場しました。当時の高槻電車区と明石電車区に配属。1ユニット7両の編成でした。2003年から大阪環状線と同様の体質改善工事が施されています。2005年12月から321系が投入され、2007年3月に京阪神緩行線からは定期運用を離脱。
▼321系の投入により余剰となった201系は大阪環状線、関西本線、阪和線へと転用されました。編成も7両から、8両、6両、4両へと組み換えが行われました。関西本線ではウグイス色の塗装車両も登場しました。関西にあって、201系が投入されている線区では、運用によってオレンジ色やウグイス色が混合された運用がよく見られました。
▼ちなみに関東では、1998年12月から中央・総武緩行線での201系は209系、さらにE231系の投入により徐々に置き換えが進み、青梅線、五日市線、京葉線に転用。2010年10月に中央線快速での定期運用が終了。2011年6月に京葉線、外房線、東金線での運用が終了し関東からは全廃となりました。
▼関西では、大阪環状線ではあと少しで消えそうですが、大和路線などでの運用はまだ続きそうです。最後に、201系の動画をアップして、おしまいにします。
▼今日はこの辺で。チャオ。
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コメント
201系は空気ばね台車なので、コイルばねの103系より
ずっと乗り心地がいいのが美点ですね(^^)。
前面デザインは当時としては
斬新でスタイリッシュなものでしたが、
側扉の窓が小さいうえに
当初あった戸袋窓が埋められてしまったので
サイドビューが重たく感じられるのが
ちょっぴり残念です(^^;。
投稿: るーと | 2014年12月25日 (木) 00時43分
るーとさん。
JRの通勤型で空気ばねは
この型式が初めてですかね。
JR西日本では、体質改善車が
主流ですから、
どうしてもオリジナルとは
異なってしまいますね。
投稿: kumoha313 | 2014年12月25日 (木) 23時40分