大阪環状線の新型車両が3ドアになったわけ。【JR西日本323系】
▼とうとう、大阪環状線から103系、201系が姿を消すことになります。JR西日本では12月8日に大阪環状線に新型車両「323系」を投入することを発表しました。
◎JRWのHP:http://www.westjr.co.jp/press/article/2014/12/page_6517.html
▼ニュースリリースによりますと、「大阪環状線改造プロジェクト」の一環として、2016年度から2018年度にかけて、新型車両の323系を順次投入して、旧国鉄の103系、201系の通勤型車両が置き換えられることとなりました。
▼開発のコンセプトとして、「安全・安心の向上」「機器の信頼性向上(安定輸送)」「情報提供の充実」「人に優しい快適な車内空間」の4つを定めています。
▼車両仕様としては、最高運転速度が時速100km、車体構体はステンレス製車体、扉の数が3ドア、腰掛配置はロングシートとなっています。
▼「安全・安心の向上」としてJRW初となる運転士異常時列車停止装置(EB-N形装置)の導入、「機器の信頼性向上」としてパンタグラフの二重系化、「情報提供の充実」として案内ディスプレイを各車両に16画面配置、案内ディスプレイの4か国語化、「人に優しい快適な車内空間」として各車両に車いす、ベビーカースペース、優先座席に個別袖仕切り、混雑する先頭車両での出入り口スペースの拡大などが、主な特長となっています。
▼車両デザインとしては、大阪環状線のオレンジ色を基調とした外観、「大阪環状線改造プロジェクト」のロゴマークを先頭部及び側面にデザイン、ドアの位置や動作状況をわかりやすくするために、ドアの上部に同プロジェクトのロゴマークにちなんだ表記などを施しています。
▼発表された前面のデザインは、225系に似ていないとも言えません。この車両にオレンジ色を添えると出来上がりかも。
▼投入線区は大阪環状線及びJRゆめ咲線で、168両(8両編成・21本)を、2016年度から2018年度にかけて投入する予定とのことです。
▼これによって、大阪環状線での103系、201系はすべて姿を消すことになります。
201系更新車(玉造駅)
▼323系の投入計画に際しては、事前に大阪環状線で社会実験として、3ドア車だけの運転が行われ、ホームでの乗降時の影響や車内の混雑状況などを調査していたので、やはり、3ドア車の投入があらかじめ計画されていたことがうかがえます。
▼323系の投入により、これまで、大阪環状線に乗り入れていた大和路快速の211系や関空快速・紀州路快速の223系・225系などの3ドア車との車両ドアの統一が図られ、乗客としてはどの列車に乗るに際しても、同じ乗車位置で待つことができ、いらぬ混乱が生じないメリットが生まれます。
▼これで、この数年で、根強いファンがいる103系や201系の大半が姿を消すことになり、大阪環状線の沿線では、さよなら運転まで撮りテツの数が増えることでしょう。
▼おしまいに、画像は粗いですが、夏に撮影した動画をアップします。まずは、103系高運転台車です。
▼続いては、201系の更新車です。
▼また、ステンレス車両が増えます。なんだか味気ない。今日はこの辺で。チャオ。
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コメント
JR西はホームドア導入への準備を着々と進めていますね。
うらやましい…。
投稿: るーと | 2014年12月10日 (水) 00時43分
るーとさん。
JRWでもホームドアの導入が始まったのですか。
3ドアへの統一もその布石ですか。
投稿: kumoha313 | 2014年12月11日 (木) 12時04分