25年、50年走り続けて。【京阪8000系、7000系、2200系】
▼京阪では、今年、特急車両の8000系、汎用車両の7000系の25周年記念、同じく2200系の50周年を記念して、記念乗車券を発売するとともに、該当する型式の車両にヘッドマークを掲出して運転するなど、イベントを展開中です。
◎京阪のHP:http://www.keihan.co.jp/traffic/specialtrain-goods/campaign_50th2200/index.html
▼そこで、今回、京阪を久しぶりに撮影しに行ったので、その型式の車両をご紹介しましょう。まずは、特急の8000系です。25周年のヘッドマークが掲出されているのがわかります。
▼この8000系は、1989年に鴨東線開通に伴う特急車の増備のために新造されました。アルミ合金車体に複層ガラスの固定窓を採用しています。空調装置はインバータクーラーを採用し静かな車内を実現するとともに、1両ごとに室内のカラーリングを変えています。
▼制御装置は6000系と同様、回生ブレーキ付界磁移相制御となっており、京阪では初めてワンハンドルマスコンを採用して、任意の速度での定速運転を可能としたそうです。1997年、1998年にはダブルデッカー車を新造しています。また、2009年度からバリアフリー対策、セミクロスシート化などのリニューアルが実施されました。
▼続いては、7000系です。この車両も、1989年に登場した型式で、制御装置をVVVFインバータ制御式を採用した省エネ、省力化した電車です。補助電源装置も静止型インバータを採用しています。車体のデザインは6000系を踏襲していますが、乗務員室構造を見直したため、正面の見付けは変更され、前面ガラスの傾斜がなくなっています。この車両もバリアフリー化のため、2006年に車内案内表示器の設置などの工事を行っています。この車両にもヘッドマークが掲出されています。
▼中書島への到着風景はこんな感じです。6000系とあまり変わらず、遠目には違いがよくわからないかもしれません。
▼おしまいは、2200系です。登場は1964年です。半世紀前ということで、まさに古参の車両です。2000系に続いて新造された急行用車両で、経済性を重視してMT編成となっています。1974年からの昇圧準備工事では親子昇圧方式を採用し、冷房化も進めました。
▼1984年から1988年にかけて車体改修工事を実施し、制御装置の8M1C化などを図りました。制御装置も添加励磁方式に変更され、発電ブレーキを回生ブレーキ化して、省エネと主抵抗器からの排熱の削減を図りました。
▼当初のお顔とはだいぶ変わり、貫通ドアは非常口になり、ドアに列車種別・行先表示器が設置されるとともに、自動案内放送装置や戸閉予告ブザーも設置されました。窓枠がHゴム支持からシルバーの枠支持になり、シャープな顔つきとなりました。
▼古川橋駅へ到着する2200系をご紹介します。50周年のヘッドマークが掲出されています。
▼早いもので、8000系も登場以来25年が経過しています。2200系はデビュー以来50年がたっているので、今後は後継の13000系などへの置き換えなども進むと考えられますね。では、今日はこの辺で。ちゃお。
| 固定リンク
「関西私鉄」カテゴリの記事
- 近畿日本鉄道が新型一般車両を24年ぶりに導入。(2022.05.20)
- 観光特急「あをによし」運行開始から2週間あまり。(2022.05.15)
- 観光特急「あをによし」が運行開始。(2022.05.04)
- 観光特急「あをによし」の運転の詳細がわかりました。【近鉄】(2022.03.23)
- 終夜運転に団体専用列車「楽」を充当。【近鉄】(2021.12.28)
コメント
昭和30年代の車両がまだあったんですね。
まぁ、台車とかは100年くらいはもちそうですが、
車体は長く使おうとすると大規模修繕が必要になりますね。
投稿: るーと | 2014年9月28日 (日) 09時25分
るーとさん。
JR西日本などのように、
体質改善車をどんどん
作り出している会社もあります。
改修には手間暇がかかりますね。
投稿: kumoha313 | 2014年9月28日 (日) 13時14分