特上の鉄道旅が味わえるのでしょうか。【トワイライトエクスプレス】
▼前回に引き続き、「トワイライトエクスプレス」をご紹介しましょう。
▼サロンカーに続いて連結されているのは、3号車食堂車、スシ24形です。長距離列車の旅において新幹線が主流になるにつれて、時間短縮と効率化などにより、食堂車はほとんど姿を消しました。そういう意味で、この列車は贅沢な編成です。
▼レストランカー「ダイナープレヤデス」(Diner Pleiades)。おうし座のプレアデス星団にちなんでつけられた名前だそうです。夕食サービスは時間指定制としており、17時30分と19時の2回のサービスで、事前予約が必要だそうです。
▼また、大阪発では、13時から16時までランチタイムでオムライス、カレーライスなどの軽食が提供されるほか、21時から23時まではパブタイムとなり、お酒やおつまみなど軽食が提供されます。大阪発では、6時からモーニングタイムとなり、45分刻みの定員制で朝食を食べることができます。
▼食堂車は、元々489系特急電車の食堂車が種車で、スシ24-2は元489-4です。屋上のクーラーのキセを見ると、489系特急電車の面影が残っています。
▼すでに、食堂車内では、食事サービスの準備で、食器が並べられています。
▼2号車はスロネ25形、A寝台1人用個室「ロイヤル」、同2人用個室「スイート」となります。ソファーベッド、テーブル、シャワー室、トイレ、ビデオモニター、オーディオサービスなどが設置された豪華な内装となっています。ウェルカムドリンクのサービス、翌朝は新聞朝刊のサービス、コーヒーか紅茶のサービスもあるそうです。まさに、特上のサービスですね。
▼2号車の真ん中はスイート3番A個室で、海側の側面に大きく屋根までガラス張りになっているので、眺望がいいようになっています。シャワー室はセパレートタイプで、洗面台とトイレが脱衣場ともなります。車両の真ん中にあるため、揺れが少なく乗り心地がいいようです。
▼最後に1号車のスロネフ25形、A寝台1人用個室「ロイヤル」と同2人用個室「スイート」です。この車両がトワイライトエクスプレスの極めつけのサービスを提供する車両です。車端のスイート1番A個室は、車両の3分の1近くを占め、部屋の端は展望ガラスとなっており、車窓から走り去る風景を楽しむことができます。
▼ツインベッド、ソファー、テレビ、シャワー室は脱衣場がない収納式の洗面場、トイレとの一体式ユニットタイプとなっています。
▼それにしても、A寝台2人用個室の「スイート」は二部屋しかないため、確かに競争率は高そうです。ただ、1人用個室「ロイヤル」でも、2人での利用は可能だそうで、それでなんとかカップルへの対応をこなしているようです。
▼側面の行先表示がはるか北の大地を思い浮かばせる「札幌」となっています。
▼大阪を11時50分に発車して、終着札幌到着は、次の日の9時52分になります。約22時間の長旅です。はるか遠い鉄道旅に思いを馳せて、トワイライトエクスプレスを見送りました。次回は、新たな試みをしてみましたので、お楽しみに。
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コメント
こういう豪華寝台付列車の需要は、
首都圏or関西圏と北海道との間くらいしか
なさそうに思うのですが、
この区間に今後走らせるのは
青函トンネルのからみで難しそうなので、
この手の列車の今後の動向が気になるところです。
ななつ星が好評のようですが、
個人的にはいまひとつ寝台付の必然性が…(^^;。
投稿: るーと | 2014年8月16日 (土) 23時26分
るーとさん。
豪華寝台特急は、長距離でないと
ニーズはないと思いきや、
JR九州の「ななつ星」が連泊で
ニーズを掘り起こしました。
そこで、JR西日本など各社も、新たな寝台列車の
開発を発表しました。
さて、どうなりますか。
投稿: kumoha313 | 2014年8月17日 (日) 09時07分