ねねさまの菩提寺へ。【高台寺】
▼最近は、中書島で撮影してから、寺院へ行くことが多くなりました。さて、今回は、前回お邪魔した「建仁寺」とも関係の深い北政所のゆかりのお寺へ参りました。
▼高台寺、正しくは、「高台寺寿聖禅寺」といいます。ご存じ豊臣秀吉の没後、その菩提を弔うため、秀吉夫人の北政所(ねね、出家して高台院湖月尼と称す)が1606年に開創した寺だそうです。庫裏の左横から受付を済ませ境内に入ります。以下、高台寺のパンフレットを参考に境内をご紹介いたします。
▼1624年に建仁寺の三江和尚を開山として迎え、高台寺と号しました。造営に際して、徳川家康は当時の政治的配慮から多大の財政的援助を行ったので、寺観は壮麗を極めたそうです。庭園は開山堂の東に臥龍池、西に偃月池を配したもので、国の史跡・名勝に指定されています。
▼臥龍池には、檜皮葺の四本柱の観月台があり、三方に唐破風をつけた屋根の下から月を観ることができます。
▼前庭の南側にある勅使門です。
▼方丈には、北政所高台院像の修復を記念して、秀吉さまと北政所さまの像が祀られています。方丈を出て、再び庭園に。そこには開山堂があります。
▼開山堂は高台寺第一世の住持、三江紹益禅師を祀る塔所で、お堂の中の左檀上には、ねねの兄、木下家定の妻、雲照院の像、右の壇上には木下家定の像が安置されています。お堂の中央部の彩色天井は北政所の御所車の天井を移設してあります。また、前方の講師天井は秀吉が使った御船の天井が用いられています。まことに、贅沢なものです。さすが天下人のゆかりのある建物です。
▼開山堂と北政所の霊屋を結ぶ階段は龍の背中に似ていることから、臥龍廊と言われています。
▼秀吉と北政所を祀る霊屋(おたまや)には、逗子内左右に秀吉と北政所の木像が安置してあります。華麗な蒔絵が施され、いわゆる高台寺蒔絵と称される桃山時代の漆工芸美術の粋を集めています。
▼霊屋をさらに上がったところには、利休がデザインした茶席で、伏見から移設した傘亭、時雨亭があります。写真は時雨亭です。傘亭と土間廊下でつながっています。
▼竹林を下って、元の庭園へと降りて行きます。
▼途中、大きな龍の頭部の像が置いてありました。これは、どこにあったものなのか。
▼中門も風情があります。
▼初夏の禅寺巡り。今回は太閤殿下の菩提寺を訪れました。新緑に覆われて、心がリフレッシュされました。「ねねの道」から上がってきたところにある門の向こうは高台寺です。
▼反対側は、緑のトンネルです。涼を呼びます。
▼さて、次回はどこのお寺さんへ参りましょうか。
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コメント
新緑の季節、名刹も一層引き立ちますね(^^)。
投稿: るーと | 2014年6月19日 (木) 23時54分
るーとさん。
京都は、紅葉のシーズンだけではないですね。
思いがけず、初夏も良いと気が付きました。
投稿: kumoha313 | 2014年6月21日 (土) 18時13分