風の神様、雷の神様にお会いしました。【建仁寺】
▼大目玉の2600系は、まるで大きなお口を開けているように見えます。鯉が口をあけたような。庭の池には、鯉もいるのでしょうか。
▼それは、どうでもいいのですが、建仁寺で、ついにあの屏風絵に会うことができました。本坊で受付を済ませ、すぐに屏風絵は展示されています。写真撮影は自由ですとの説明がありました。なんと、うれしいこと。まずは、左側の絵、雷神さま。
▼続いて、右側の絵、風神さま。
▼屏風には落款も印章もないのですが、俵谷宗達の真作とされています。二曲一双の屏風全面に金箔を施してあります。宗達最高の傑作と言われています。風神雷神とも屏風の端に描いて、余白を多く残してあります。これが勢いのある緊張感をもたらしているそうです。たらし込みという方法で描かれた雲が二神の激しい躍動感をより強調しています。
▼写真撮影が自由な理由がわかりました。これは、精巧なデジタルによる複製だったのです。本物は京都国立博物館に寄贈されています。
▼続いて、方丈の中の「雲龍図」を拝見します。これも、撮影はフリー。この襖絵も高精密デジタル複製です。
▼海北友松によって桃山時代に描かれた方丈襖絵ですが、「雲龍図」のほか、「花鳥図」「竹林七賢図」「山水図」などがあります。すべて、重要文化財に指定されています。栄西禅師800年大遠諱記念事業の一環として、全50面をデジタル複製して、常設で公開しています。
▼「花鳥図」襖絵です。安土桃山時代の作。
▼「竹林七賢図」です。栄西禅師800年大遠諱行事のために、椅子が置かれてあります。
▼方丈の外に目を向けますと、これまた立派なお庭です。大雄苑と言い、白砂と緑苔と巨岩を配してある枯山水とのことです。
▼もう一つ、小さな「○△□乃庭」があります。単純な三つの図形は宇宙の根源的な形態を表し、禅宗の四大思想(地水火風)を、地(□)、水(○)、火(△)で象徴したものと言われています。
▼最後は、「潮音庭」を見ました。この庭は本坊中庭にあり、中央に三尊石、その東に座禅石、廻りに紅葉を配した枯淡な四方正面の禅庭です。
▼初夏の京都。みどりの芽吹くこの季節はいのちの躍動感が溢れる時期です。この季節は、秋とはまた違って趣きがあります。禅寺のお庭拝見。なかなかいいですね。
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コメント
屏風絵は本物が見られないのは残念ですが、
写真が撮れるのはいいですね(^^)。
投稿: るーと | 2014年6月 9日 (月) 23時07分
るーとさん。
最初、感激。
あとで、がっかりでした。
技術の進化はすごいです。
投稿: kumoha313 | 2014年6月13日 (金) 12時42分