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禅宗庭園の白眉。【東福寺「八相の庭」】

▼通天橋を北に渡り、回廊の階段を上がっていくと、そこは常楽庵です。

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▼常楽庵には、1280年に亡くなった初代住職の円璽をまつる開山堂があります。また、西側にある普門院前の前は江戸中期の名園です。

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▼このお庭もなかなかのものですが、方丈にあるお庭はもっと素晴らしいものです。方丈は1881年(明治14年)に仏殿、法堂、庫裏とともに焼失しましたが、1890年に再建されたそうです。この方丈の東西南北に庭が配されています。

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▼禅宗の方丈には古くから多くの名園がありますが、方丈の四周に庭園を巡らせたものは東福寺の方丈だけだそうです。西庭はさつきの刈り込みと砂地とをくず石で方形に区切り、大きく市松模様に図案化しています。

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▼北庭に続く途中には「通天台」という舞台が設けられ、眼下に東福寺の境内を流れる渓谷「洗玉澗」が一望できます。

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▼この庭は、1939年に作庭家の重森三玲によって完成されたもので、鎌倉時代庭園の質実剛健さと同時に、現代芸術の抽象的な構成を取り入れた名園だそうです。そういえば、幾何学的な文様が庭には描かれています。市松模様の敷石とコケのコントラストも面白い北庭です。

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▼雲文様地割に円柱の石で北斗七星を構成した「北斗の庭」です。

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▼龍安寺に引き続き、素晴らしいお庭に出会えた今回のプチツアーも終わりに近づきました。帰りは、ちょっと京都駅に寄ってみました。東福寺から京都駅まで歩きましたので、疲れました。というわけで、今回もコレにお世話になり、帰阪しました。

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▼今回も15分発の特急。賢島行きの特急でした。これで大和西大寺まで乗車。大阪難波行きの特急には5分ほどの待ち時間で連絡しています。奈良線の特急はまたまた22000系です。今回は割と乗車率は高いです。

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▼2回連続で、帰阪は近鉄特急乗り継ぎのちょっとした贅沢をしたプチツアーでした。京都からの帰りは、特急でのご帰還がくせになりそうな予感(汗)。

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コメント

建物もさることながら、
庭園もまた見事なものですね。

投稿: るーと | 2014年5月10日 (土) 23時46分

るーとさん。

京都は、やはり日本人のこころの故郷です。
落ち着きますね。

投稿: kumoha313 | 2014年5月11日 (日) 00時36分

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