ここでは、山門を三門というらしい。【東福寺2】
▼臥雲橋を渡って、しばらくいくと、本堂につながる門に出ました。ここには堂々たる山門があります。東福寺では、山門とは言わず、「三門」と言うそうです。
▼この「三門」は1405年(室町時代)に建てられたもので、現在は国宝に指定されています。堂々たるたたずまいです。一般的には寺院の入口は山門と表記されますが、ここでは山門。東福寺では「三つの門」と表してます。それは、「三解脱門」の略で、「空門」「無相門」「無作門」の三つを意味するそうです。 難しくてなんだかわからない。
▼三門の正面二階には北朝第四代将軍足利義持の筆である扁額「みょう(「玄」の偏に少)雲閣」が掲げられています。「妙」 は「女」偏が一般的ですが、額には「玄」の偏を使い、本来の「玄」の意味である「奥深い道理」の意味を添え、「妙」の意味の「真理・美しい」の意味を強調しているそうです。
▼三門は圧倒される大きさです。 連休中は二階に上がることができるみたいですが、筆者は二日違いで上がれませんでした。続いて、拝観料を払って、先に見えていた「通天橋」に向かうことにしました。
▼通天橋は本堂から 常楽庵をつなぐ屋根付きの回廊の一部で、境内を流れる渓谷の洗玉澗に架かっています。
▼通天橋の中央部から下流の臥雲橋を臨むとこういう風になります。みどりがまぶしい。
▼九條道家は初代住職として、宋での修業を終えて帰国した禅僧の円璽弁円を迎えました。彼は、天皇より初めて国師号を贈られた禅僧だそうで、駿府の国に生まれ、久能山久能寺に登り、33歳で宋に渡り、6年の修業を経て帰国した高僧とのこと。回廊を北へ歩いて行くと常楽庵に到着します。次回はそのお話と、方丈にあるお庭のお話です。
| 固定リンク
「旅行」カテゴリの記事
- 一気に1500メートルをバスで降りて行きます。【黒部立山アルペンルートその5】(2019.08.19)
- 日本で唯一になったトロリーバスに乗車し室堂に。【黒部立山アルペンルートその4】(2019.08.12)
- 日本で唯一全線地下にあるケーブルカーで黒部平に。【黒部立山アルペンルートその3】(2019.08.09)
- 新元号になって新しいバスが導入。【黒部立山アルペンルートその1】(2019.08.06)
- 一流のリゾートでひとときの安らぎを。【上高地】(2019.08.05)
コメント
寺社建築はよくわかりませんが、
それにしても立派な建物ですね。
投稿: るーと | 2014年5月10日 (土) 23時44分
るーとさん。
この三門は、京の三大山門の一つだそうです。
投稿: kumoha313 | 2014年5月11日 (日) 00時38分