身近に見るとわかってきました。【きんてつ鉄道まつり4】
▼普段見ている視点とは異なるポイントから見ると、いろいろわかることがあります。21000系アーバンライナーも下から見てみると、これまで知らなかったことが理解できました。
▼21000系の台車は、近鉄が多く採用してシュリーレン式ダイレクトマウント空気ばね台車ですが、これまで、シュリーレン式台車のボルスタ(枕はり)は台車の上部にくっついていると思っていました。しかし、今回のクレーン実演で、21000系を下から見ると、ボルスタは車両の床下にくっついていました。
▼さらに、ボルスタアンカーがボルスタを固定して一体になっていることがわかりました。これまでの認識では、ボルスタアンカーはボルスタとは別れていると思っていたからです。台車は台車枠が車輪と一体となっているだけです。それは、検修車庫に置かれてある台車からもわかりました。
▼21000系以外の車両に付いているシュリーレン式台車も車庫内には置かれていて、同様の構造となっています。
▼一方、最近の近鉄の車両では、1430系のようにボルスタレスの台車が採用されるようになっています。その構造は、文字どおりボルスタレス(枕はりなし)となっており、構造が簡略化され、その分軽量化が図られています。ボルスタがないので、台車には、空気ばねがくっついた構造となっています。
▼そのほかの展示としては、パンタグラフが模型の部品のように、棚にいっぱい置かれていました。これは面白かったですね。
▼主電動機がゴロゴロしてました。
▼さらに、分解されて、電動発電機(MG)の回転子、磁界枠などが展示されていました。これは、台車に組み込まれて、コンパクトな主電動機に比べて、かなり大きいものとなっています。
▼「しまかぜ」に採用されている「スクロール式電動空気圧縮機も展示されています。
▼このあたりの展示品はかなりマニアックなもので、小さいお子様にはわからないだろうなぁと思いました。しかし、筆者にはとても興味深いものでありました。鉄道まつりのご紹介はまだまだ続きます。ではまた次回。
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コメント
個人的には台車やパンタ、モーターあたりまでは
興味深く見られますが、
さすがにMGやエアコンプレッサーあたりになると…(^^;。
投稿: るーと | 2013年11月 6日 (水) 00時20分
るーとさん。
鉄道模型を作っていると、こういう床下の機器類が気になるのです。
投稿: kumoha313 | 2013年11月 6日 (水) 23時54分