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2013年6月

京の都の南にまだこんな路線があるんです。【JR奈良線複線化】

▼JR西日本のアーバンネットワークの範囲内に、まだ、単線区間がいくらか残っています。そのうち、京都から奈良までを結ぶ奈良線が、一部の複線を除いて、大部分が単線区間であることは関西人でもあまり知らないかもしれません。競合路線の近鉄京都線はとうの昔に複線化され、優等列車がバンバン走っていますから、意外といえば、意外です。

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京都駅奈良線ホームに停車中の103系

▼京都府のホームページを見てみますと、次のような報道発表資料が掲載されています。「JR奈良線の高速化・複線化第二期事業について」と題しての奈良線の改良化事業の概要が示されています。
京都府HP:http://www.pref.kyoto.jp/koho/kaiken/documents/25061401.pdf

▼その内容を簡単になぞってみますと次のようなこととなります。2001年3月に、京都から藤森、宇治から新田の間約8.2キロの複線化が完成。京都と奈良とを結ぶこの路線の沿線(山城地域)では宅地開発などが進み、人口が増加していることから、奈良線の高速化は課題ではありました。京都府をはじめ地元自治体も奈良線の改良についてJRに対して要望が出されており、今回の第2期事業の実施につながりました。

▼第2期事業では、藤森・宇治間、新田・城陽間、山城多賀・玉水間の約14キロの複線化と、京都駅及び六地蔵駅構内の改良、棚倉駅の一線スルー化などが実施される予定になっています。

▼事業費は369億円、京都府及び地元自治体の補助が138億円となっており、協定を締結後おおむね10年間、2022年開業を目標としています。

▼この事業によって、京都・城陽間全線複線化が完成し、当線区の複線化延長は22.2キロ、複線化率は23.6%から64.0%に飛躍的に改善することとなります。

▼京都駅の奈良線ホームは、南の端にあり、その南側の高架は新幹線の駅舎となっています。ホームは狭く列車が到着するたびに、混雑します。他の在来線との連絡口も一つしかなく不便です。

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片面しかない奈良線ホーム、奈良方のホーム端は狭い

▼六地蔵駅はカーブがきつく、停車する列車での乗降はかなり危険なものとなっています。そのあたりも含め、改良工事が行われることは、喜ばしいことです。

▼京都駅から走り、宇治を過ぎるとのんびりした田園風景が現れます。木津川を挟んで西側は近鉄京都線が複線で走り、特急も運行される幹線となっています。一方、JR奈良線は木津川の東側、山側を走っています。昔は、木津川は暴れ川といわれ、川の氾濫を避けるため、旧の国鉄路線はかなり山側を走っています。

▼そのおかげで、奈良線沿線では開発が遅れ、近鉄に後塵を拝していました。しかし、最近は木津川東側でも開発が進み、奈良線の乗客も増加傾向にあります。

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東側に宅地開発が進む木津駅前

▼のんびりした里山の風景を満喫できる路線で、ローカル線の雰囲気を漂わせる奈良線ですが、この10年で、すっかり雰囲気も変わっていくのでしょうか。

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実現しても果たして乗るか!?【姫路・賢島直通特急】

▼近畿日本鉄道の小林社長は、6月21日の株主総会で、姫路まで近鉄特急を乗り入れさせたいと表明したそうです。すでに、近鉄では阪神なんば線との相互乗り入れで奈良・三宮間の直通運転は実現しています。

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賢島での「しまかぜ」

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大阪上本町駅地下ホームでの阪神と近鉄と並び

▼神戸の三宮と大阪ミナミとのリンクは、混雑する梅田を避けての移動が可能となり、一定の便宜性が生じており、阪神なんば線の乗客数は順調に推移していることは事実です。

▼小林社長は株主の質問に答え、姫路まで乗り換えなしに行くことが可能となるのは、鉄道の使命と述べています。

▼確かに、日帰りの買い物や行楽で神戸から難波へ行くことは便利になっているでしょう。しかし、はたして、姫路から伊勢志摩地区まで直通で乗車するニーズは本当にあるのでしょうか。

▼これは、なかなか難しいものがありそうです。姫路と神戸・大阪梅田の間は、山陽電鉄と阪神電鉄が相互直通運転を行っています。姫路から大阪梅田まで、JRの新快速だと約1時間で着きますが、山陽・阪神で行くとかなり時間がかかります。

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新開地での山陽電鉄の直特

▼ちなみに、ヤフーの路線検索で、7月6日の土曜日9時に姫路を出発し、賢島まで行くと仮定して検索すると、まずは、JRの「はまかぜ2号」で大阪まで乗車(09:00~10:01)、続いて環状線で鶴橋まで乗車(10:05~10:20)、鶴橋からようやく近鉄にたどり着き、「しまかぜ」に乗車(10:26~12:46)賢島に行くこととなります。姫路から賢島まで3時間46分かかります。

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大阪駅停車中のはまかぜ

▼料金は、JR及び近鉄の乗車運賃が合計3,870円、特別料金が「しまかぜ」のプレミア料金の1,000円を加えて、4,010円(JRは普通車指定席)、あわせると7,880円となります。

▼ヤフーの路線検索をいろいろ試みても、姫路から山電、阪神、近鉄とのコース設定は出てきません。現在の段階では、時間がかかりすぎて、このコースは除かれているようです。

▼山陽から阪神、近鉄の直通運転を実現するためには、山陽・阪神での有料特急列車の認可が必要となるでしょう。さらに、優等列車を運行するためのダイヤ改正も検討しなければなりません。

▼そうした、幾多の課題をクリアーして、JRに負けない速達性が実現できるのかどうか。さらに、姫路から通しで賢島まで乗車する気の長い乗客がいるのかどうか。

▼夢のお話としては面白いかもしれませんが、気の短い関西人がこうした直通特急を利用するかどうか。姫路、難波間ならある程度ニーズはありそうですが。

▼近鉄の22600系では、一部阪神なんば線への対応も可能な機材を搭載済みとの話もあり、実現性に向けて、近鉄では日々研究を進めているようです。「しまかぜ」も貫通扉はあるようですし、地下線での運転対応は可能のようです。さて、今後どうなりますことか。

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大阪難波駅に停車中の22600系

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あんまり変わり映えしないなぁ。【阪急1000系・1300系】

▼阪急では、この秋以降、神戸線・宝塚線に1000系、京都線に1300系を導入するということです。(2013年6月6日ニュースリリース)

阪急HP:http://holdings.hankyu-hanshin.co.jp/ir/data/ER201306061N1.pdf

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梅田駅に停車中の9300系

▼開発コンセプトは「すべてのお客様に快適な移動空間~更なる環境性能の向上~」とし、「静けさ」や「省エネルギー性能」をめざしています。その主な特徴は次のとおりです。

▼環境性能として、全閉式高効率主電動機、つまりモーターを全部密閉にしたことにより、客室内の騒音レベルを低減しています。また、低騒音型駆動装置、フラット防止機能付ブレーキシステムの採用により、さらなる騒音低減を図ることが可能になります。

▼省エネ性能としては、同じく全閉式高効率主電動機、最新のVVVFインバータ制御装置を採用したほか、前照灯を含むすべての照明機器をLED化し、既存車両と比べて約50%の消費エネルギーの削減を達成しています。(9000系・9300系と比べると、20%の削減になります。)

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▼安全性では、9000系・9300系と同様のアルミダブルスキン構造の車体を採用し、さらに車体正面の強度向上のため、ダブルスキン部の拡大・追加をおこなっています。また、車内では座席端部の仕切り板を大型化し、側入口部に握り棒を設置しています。

▼バリアフリー設備として、各車両に車いすスペースを設け、転落防止幌、扉閉開予告灯、車内案内表示器を設け、表示器は32インチハーフサイズの大型液晶ディスプレイを設置しています。

▼問題は、デザインですが、外観は、マルーンとアイボリーの車体色を継承していますが、今回、前面ガラス上部と標識灯下部のカーブのバランスを取ってしまいました。その差異はありますが、なんだか、現在の9000系・9300系とはほとんど変わらなく、素人には新型とわからないような外観となっています。

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▼8000系と9000系と比べると、前面のデザインが丸みを帯びて、かなり変わった印象を与えましたが、今回は、あんまり変わり映えがしないチェンジのように思えます。さて、実物の車両が導入されるといかがでしょうか。

▼一昨年まで、2年間は京都まで通勤で、あるいは出張で阪急を利用しましたが、9300系はさすがに新型で騒音はかなり低減されていますが、それ以外の系統では、モーター車はかなり騒音がひどくて、昔、神戸線で通学していたときの高級イメージがあっさり崩れ、やかましい電車だとがっかりしてしまいました。

▼さてさて、新型車両の導入で、どうなりますことか。しかし、新旧交代で、これまでの3000系あたりが終焉を迎えることになるのでしょうか。気になるところではあります。

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近鉄に新たな観光列車の登場。【つどい】

▼今年秋に、近鉄では新たに観光列車「つどい」をデビューさせるとの発表がありました。

近鉄のHP:http://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/kankouressyatsudoi130527.pdf

▼その概要に触れてみると次のようになります。

◎運行開始日 2013年10月5日(土)
◎運行日    2014年3月30日までの土休日
◎運行概要   伊勢市駅~賢島駅 1日2往復
◎停車駅    伊勢市、宇治山田、五十鈴川、鳥羽、鵜方、賢島
◎座席数    80席
◎特別料金   観光列車料金 大人300円、小児150円
◎両数      3両1編成
◎投資額    約6,000万円
◎車両概要   (1両目)風のあそびば、座席スペース
           (2両目)イベントスペース、バーカウンター、
                座席スペース
           (3両目)座席スペース、こども運転台
◎車両の特徴 ・座席とテーブルを窓向きに配置
          ・運転台の後ろに「こども運転台」を設置
◎車内でのイベント ・志摩地域の食材を使用した一品のふるまい
              ・特産品の販売
              ・記念撮影会やトークショー
              ・こども向けの鉄道イベント

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鶴橋駅での一般車両

▼改造する車両は2000系の3両編成が充てられるとのことです。今年の伊勢神宮の式年遷宮の遷御の儀にあわせての導入ですが、「伊勢志摩ライナー」のリニューアルに始まり、新型特急「しまかぜ」の登場など、伊勢神宮の式年遷宮に伴う近鉄の積極的なセールスは勢いがあります。

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賢島駅に停車中の「しまかぜ」

▼さて、パース図だけでなく、実際に改造された列車が目の前に現れると、どんな印象が生まれるのか。楽しみですね。しかし、この列車は伊勢市と賢島間での運行なので、大阪地区では目に見ることはできませんが。

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梅田貨物駅が様変わり。【グランフロント大阪】

▼梅田貨物駅は、再開発で、すっかり変わってしまいました。グランフロント大阪として、おしゃれな街へと変身しました。グランフロント大阪の高層ビルが、西側にある梅田スカイビルの窓ガラスに映っています。

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▼JRWの大阪駅から直結で、この新しい街に行くことができるようになりました。梅田では人の流れも変わりました。大阪駅から北への流れができました。また、阪急梅田駅から西側への流れも生まれました。

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大阪駅からの連絡デッキ

▼手前のビルは商業施設が入る南館の低層ビルです。ショップとレストランが入ってます。

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▼南館の低層ビルの内部には、大きな樹木の幹のデザインが施された柱が立っています。

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▼北館との連絡デッキです。

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▼北館には、ショップ、レストラン及びナレッジキャピタルなどは入っています。ナレッジキャピタルは、先端技術に触れられる「ザ・ラボ」、企業のショールーム、多目的シアター、コンベンション施設などがウリとなっています。

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▼北館の広場はナレッジプラザと呼ばれています。さまざまなイベントが開催されています。この時は、ワインの試飲会場や化粧品のPRブースが置かれていました。

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▼ざぁっと廻った印象は、「東京」です。ここは、異次元空間、大阪ではありません。帰りに梅田の地下街に戻ってくると、懐かしい大阪の雰囲気が戻ってきました。

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▼さて、この街は、これからどうなるでしょうか。大阪人に馴染んで、定着するのでしょうか。大阪では天王寺・阿倍野橋地区に、「あべのハルカス」がぶぶんオープンして、また違った街が生まれます。なかなか賑やかな夏になりそうな大阪ではあります。

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