間もなく引退。【東急8090系】
▼大井町線で運用中の東急8090系ですが、そろそろ引退のようで、さよならのヘッドマークが掲出されています。
▼8090系は、1980年12月に営業運転を開始、その特徴は先頭のお顔を見てみればわかります。なんとなく下膨れになった形状がなんとも愛らしい。東急の他のステンレス車両の中でも、際立った特徴を持っています。
▼上の写真は2006年11月に大井町線を訪れた際に撮影した8097です。8090系は、コンピュータ解析により、必要な強度と剛性を計算し設計され、最適な形状として生み出された結果が、この下膨れの形となったようです。
▼1980年の最初の運用からすでに33年という期間が経過してしているものの、まだまだ現役で使えるような気がします。それにしても、概して関東の鉄道においては、耐用年数の考え方が関西とは違うようで、車両の更新が早いようです。
▼8090系も一部は秩父鉄道に譲渡されていますし、今回も廃車になるのか、他の国内や海外への鉄道会社へ譲渡となるのか注目されるところです。
▼関西では、JRWの103系などは体質改善や延命工事で、耐用年数を伸ばす試みがなされており、近鉄の2610系も1972年に登場して以来まだまだ現役で運用されています。
▼関東と関西では財務体質も異なり、概して東では、儲かっているので、車両の更新は早いです。さらに関東では車両は単なる道具で、使い捨ての意識が強い感じ。関西では、長い間乗り回して、大事に使うので愛着が湧きます。
▼東急車両はステンレス製で、角ばったお顔の車両ばかりの中では、8090系はダイヤモンドカットのお顔をした7000系と同様、特徴のあるステンレス車両なので印象に残ります。
▼東急電鉄では総合車両製作所と共同開発で、次世代ステンレス車両「sustina(サスティナ)」シリーズを導入し、5月に東横線でデビューさせるそうです。5000系もそうですが、コスト重視で、仕様の共通化を図っているため、各社の車両の個性がなくなってしまって残念です。これからの車両はどうなるのでしょうか。関西ではまだ、仕様の共通化はあまりないのですが、心配です。
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コメント
関東はもともと更新サイクルが早かったのでしょうが、
209系の「価格半分・重量半分・寿命半分」の影響も
少なからずありそうですね。
投稿: るーと | 2013年5月 6日 (月) 00時03分
るーとさん。
関東は、更新が早いですか。
そういえば、お古の旧国電も
阪和線や片町線で活躍していましたね。
それにしても、209系の悪しき
思想はなんとかならないものでしょうか。
投稿: kumoha313 | 2013年5月 6日 (月) 01時51分