優雅な貫通扉の装飾。【近鉄22600系】
▼近鉄特急といえば、この春にデビューする「しまかぜ」や伊勢志摩ライナーのような観光用特急、名古屋と大阪間のビジネス客をターゲットにするアーバンライナーなどがまずは思い浮かびます。
▼しかし、それ以外に、観光用としてもビジネス用としても、汎用性にすぐれた特急車両も近鉄にはあります。お得意の増結切り離しは特急でも多用されています。
▼最短で2両編成、最長で10両編成で運用されますが、2両編成なら、両端に運転席があって、貫通扉があります。柔軟な編成を組めるように、先頭車両が多く連結されています。また、すばやく連結、切り離しができるよう、工夫がされています。
▼大阪難波駅で、特急の増結を見てみました。22600系の貫通扉が開けられました。構造は、外側に貫通扉があって、その中に連結用の幌があります。これが連結する前の準備態勢。密着連結器だから、制御関係、電気関係は簡単に接続。普通、貫通扉は内側に開けられて、通路を作り運転席を閉じる形になりますが、この22600系などの場合は、貫通扉は観音開きになります。
▼22600系と12200系との連結風景。系統が異なってもちゃんとつながります。これが近鉄らしい連結ですね。22600系は背丈が高いし、バランスは悪いですが・・・。
▼貫通扉を外側につけて、観音開きにしたのはなぜか。柔軟な編成で常に先頭部分を晒すので、そのままでは幌が見えます。通勤列車ではそれでもかまわないでしょうが、優等列車では美観もサービスのうち?でしょうか。JR東海の「ワイドビューひだ」では、貫通扉のある先頭車両は幌がむき出しです。美観を損なわないための工夫がそこにはあるように、ふと思いました。
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コメント
あのぉ、正しくは22600系ではないかと…(^^;。
貫通路カバーは、国鉄-JR系でも
電車では581系をはじめ数多く採用されていますが、
ディーゼルカーではあまり採用されていないようですね。
投稿: るーと | 2013年2月 4日 (月) 20時54分
るーとさん。
失礼しました。
22600系でした。
系統が複雑でこんがらがります。
581系は幌があると
無粋ですよね。
ボンネットですから。
投稿: kumoha313 | 2013年2月 4日 (月) 22時26分