平日と土曜にお魚を運んでいますよ。【近鉄鮮魚列車】
▼今日は、珍しい部類に入る列車の紹介です。近鉄の「鮮魚列車」。現在、平日と土曜日に1往復運転されています。朝は宇治山田から大阪上本町間、夕方は大阪上本町から松阪間での運転区間となっています。
▼近鉄のホームページによると、その生い立ちは次のようなものです。
◎貸切列車という位置づけ
「この鮮魚列車は『伊勢志摩魚行商組合連合会』の貸切車両として昭和38年9月21日から運行を開始したもの。その当時は荷物電車の車両を使用したり、1400系、2200系などの一般営業車両を使用していたが、『鮮魚列車』としてモワ10形(旧1400形)・クワ50形(旧1500形)・モ600形(旧1420形・旧特急用2250形)・ク500形(旧3120形・旧奈良電1320形)を改造したのが鮮魚列車のはじまり。」
▼その後の車両の変遷についてはこうなっています。
◎1480系での運用
「その後は前述の形式車を混用した通常2両編成で運用していたが、いずれも老朽化し平成元年3月に長距離運用のため利用者の要望に応えて 1480系3両(モ1482-モ1481-ク1591)を冷房とトイレ付き改造し、2代目鮮魚列車としておよそ10年にわたり活躍してきた。この車両のうち、McMは昭和36年に、またTcは昭和41年にそれぞれ大阪線の通勤車として登場したもので、McMユニット、8M制御の三菱製抵抗制御装置、発電ブレーキ併用電磁直通ブレーキを装備、抑速発電ブレーキを備えている。なお検査・故障などの際には応急的に2600系を使用したことがある。」
▼現在の車両についての次のとおりです。
◎2680系での運用
「この車両も老朽化がすすみ平成13年11月17日をもって第一線から退き、11月19日からは2680系3両(モ2684-モ2683-ク 2782)に置き換えて3代目鮮魚列車として運転を開始し現在に至っている。この車両は昭和46年に急行用として登場した20m4扉固定クロス車で、初代ビスタカー10000系の廃車後の電動機・制御器などを流用している。前記1480系と同性能のMcMTcの3両編成で名古屋線所属だが、のちに大阪線所属となった。登場時から冷房は取り付けられており、その後シートもロング化した。また、この編成からヘッドマークはなく、前後に方向幕で「鮮魚」と示されている。外部塗装は一般車両と区分するためマルーンの車体の正面に2本の太・細白帯が入っている。」
▼現在の鮮魚列車は2001年11月からの運用ですでに10年近くになります。特徴は通常の普通列車と違って、塗装がマルーン一色ですが、先頭車両の前面には白帯が2本施されています。
▼一般扱いではなく、貸切の表示が出ています。
▼よって、一番端の3番線、停車位置もかなり鶴橋方に停車します。
▼次回は、車両を詳しく見てみたいと思います。
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コメント
鮮魚列車とはまたずいぶんとマニアックですね(^^;。
以前は通勤時によく見かけましたが、
電車を1本早くしてからご無沙汰してます。
投稿: るーと | 2012年12月 7日 (金) 23時26分
るーとさん。
一度じっくり見たかったのです。
チャンスが出来たので、
撮ってみました。
投稿: kumoha313 | 2012年12月 7日 (金) 23時33分