関空アクセス「はるか」の特急料金の値下げ。
▼JRWから、「関西国際空港への鉄道アクセス改善について」と題して、10月24日にプレスリリースがありました。
◎JR西日本のホームページ:http://www.westjr.co.jp/press/article/2012/10/page_2726.html
▼関空の利用客を増やす目的でという趣旨で、2013年春に実施予定だそうです。その主な内容は、特急料金が210円から100円の値下げになるというものです。
・主な区間の新特急料金(自由席特急料金 片道あたり)
◎関西空港~京都駅間 940円 (現行)1,150円(210円値下げ)
◎関西空港~新大阪駅間 940円 (現行)1,150円(210円値下げ)
◎関西空港~天王寺駅間 630円 (現行)730円(100円値下げ)
▼ちょうど、10月28日の今日、関空では第2ターミナルビルがオープンしました。このオープンはLCCの専用ターミナルで、国内線ゲート、国際線ゲート、店舗エリアなどが設けられ、LCC利用客への利便性が増すことになりました。
◎関空のホームページ:http://www.kansai-airport.or.jp/t2/
▼本来なら、このオープンにあわせて、特急料金の値下げもあればよかったのに、ちょっと後になるようです。ただ、今回の値下げはあくまで特急料金の値下げのみであり、運賃には変更はありません。やはり、割高感は解消される域には達していないような感じですね。
▼「はるか」は特急車両の内装もそれほどグレードは高くなく、乗り換えこそ不要ですが、貨物線を通過するなどして、ロスが多く、スピードもそれほど速くありません。
▼南海、大阪市地下鉄、阪急、阪神、近鉄などは、お得な各種アクセスきっぷをすでに販売しています。大阪市内へは一律980円、河原町・奈良へは1200円、三宮へは1100円で行くことができます。乗り換えの煩雑さに目をつぶれば、結構安く行きことができます。
◎関空のホームページ:http://www.kansai-airport.or.jp/otoku-access/
▼JRWとしては、私鉄のアクセスきっぷの販売攻勢にさらされ、さらにLCC専用ターミナルのオープンで乗客が増加することに、なんらかの対応を迫られていたのでしょう。
▼LCCの向かう先は中国も多く、現在の日中関係の悪化に影響がいつまで続くのか、LCCの乗客の対象についても、今後は富裕層も対象にする必要があるなど、いろいろな変動要素があるなかで、中長期的な料金施策を検討していく必要もありましょう。
▼昼間の「はるか」は臨時扱いで当面はダイヤには変わりはないようですが、空席が目立つ特急の座席を埋めるためには積極的な施策が必要でしょう。今回の値下げはインパクトが少ないように思えます。そのためには、もう一歩乗客を増やす対応策が必要なように思えますがいかがでしょうか。
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