いよいよ来春デビューが発表!【近鉄観光特急 しまかぜ】
▼2013年に行われる伊勢神宮式年遷宮に合わせた新型観光特急の新造について発表があって、現物がなかなか現れず、いつになるのかと思っていたところ、ようやく9月28日付けで近鉄から正式にプレスリリースがありました。http://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/20120928shimakaze.pdf
▼その発表によると、運行開始は2013年(平成25年)3月21日、運行区間は大阪難波ないし近鉄名古屋~賢島間とのことです。運行日は水曜を除く毎日、1日1往復ずつのダイヤ。ただし、春休み、夏休みなど繁忙期には水曜も運行があるようです。
▼停車駅は、大阪難波からは、大阪上本町、鶴橋、大和八木、伊勢市、宇治山田、鳥羽、鵜方、賢島。近鉄名古屋からは、近鉄四日市、伊勢市、宇治山田、鳥羽、鵜方、賢島となります。大阪難波から約2時間半、近鉄名古屋から約2時間10分です。
▼写真も添付されていますので、すでに近鉄車輌にて順調に製作が進んでいるようですね。しかし、ちょっとびっくりしたのは、プレミア料金が付加されていることです。運賃、特急料金のほか、今回新たに、特別車両料金を取るとのことです。
▼大阪難波・賢島間で特別車両料金がプラス1000円で合計4810円、近鉄名古屋からだと、同じく1000円プラスで合計4480円となります。個室(和室・洋式)の利用の場合、別途個室料金が1室1000円必要となります。
▼結構、料金がかかりますね。それでもプレミア感があって、ニーズはあるのでしょうか。ここはちょっとした賭けかもしれません。
▼サービス的には、専属アテンダントが乗車するようです。昔は、普通の特急でも近鉄観光の車内販売が常時乗車していた時代がありますから、復活的な意味合いですね。車内販売では、沿線の名産品を使った軽食、お弁当、沿線の地ビール、ワイン、日本酒などの飲み物も、スイートも用意されているそうです。
▼車両概要は、すでに以前に発表されたものと同様のようです。6両編成で、1号車・6号車(展望車両)、2号車・5号車(普通席)、3号車(カフェ車両)、4号車(グループ席車両)という編成。シートはグリーン車並みの本革で、電動レッグレストも設置。これは九州新幹線のグリーン車と同様の設備です。
▼カフェ車両は座席が近鉄特急らしい2階席からの眺めとなります。1階席もありますが、これは眺めはよくないですね。
▼伊勢志摩ライナーのリニューアル、団体専用の「かぎろひ」、今回の「しまかぜ」と近鉄では2013年の伊勢志摩式年遷宮に向けて、特急車両のてこ入れに力を入れています。伊勢志摩観光は、なんといっても国内旅行の横綱級のブランドです。その沿線を走る近鉄にとっては、昨今の不景気を吹き飛ばそうとするかのように、このイベントを最大限活用しようとしてのエース車両の投入となったようです。
▼まだ、伊勢志摩ライナーの赤バージョンにもかぎろひにも出会っていないので、はやくこの目でみたいものです。そう言っているうちに、「しまかぜ」もはや来年デビューということで、なにかと賑やかな近鉄特急ではあります。
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