最新鋭機のウォッチングは続きます。【ボーイング787型】
▼伊丹空港での787型の観察は続きます。同型機が顔を合わせました。手前がいま到着した16時発の32便、プッシュバックされて出発するのが15時発の30便です。2機同時に見ることが出来るのはなかなか幸せな光景です。
▼東京からの25便として着陸した瞬間の印象は、それほど驚くべきものは感じませんでした。着陸したエンジンのリバース音は、777型などと比べても、それほど騒音が小さくなっているという感じはありませんでした。
▼さて、スペックを見ていきましょう。ANAのHPによると、国内線仕様の787-8型は、全長56.7m、全高16.9m、全幅60.1m。座席数は335席(うちプレミアムクラス12席)、巡航速度は910km/h、航続距離は4,480km、最大運用高度は13,100mとなっています。
▼期間限定で、現在国際線仕様の787も運行中です。このスペックは、全長56.7m、全高16.9m、全幅60.1m。座席数は264席(うちプレミアムクラス12席)、巡航速度は910km/h、航続距離は9,850km、最大運用高度は13,100mとなっています。なお、ウォシュレット・トイレは国際線使用の787にしかありません。
▼エンジンは、ロールスロイス社製のトレント1000型。巡航速度はマッハ0.85、航続距離は国際線仕様において、最大搭載(満席+最大貨物量搭載)で成田空港から約11,000km、アメリカ西海岸まで到達できるそうです。機体の軽量化とあいまって燃費が従来機より20%向上した結果のようです。
▼離陸時の騒音はどうかというと、かなり静かな印象でした。伊丹空港の送迎デッキは南北に伸びる滑走路に平行してあり、滑走路とエプロンの東側にあるので、かなり距離は離れていますが、西風が常に吹いているので、音はかなり流されて聞こえてきます。そういう位置関係でも、離陸時の音はかなり静かな感じでした。
▼もうひとつの特徴は、Made with Japan ということです。いわば純国産機といえるまでに日本の技術が生かされています。機体の全部品の35%が日本製です。前部胴体、主脚格納部、主翼固定後縁は川崎重工業、複合材主翼の構造・組立・塗装は三菱重工業、中央翼は富士重工業、構造用CFRP[炭素繊維強化プラスティック]素材(主翼、胴体、尾翼)は東レが担っています。
▼航空機製造もこれまでのように、1社がすべてを開発して製造することはリスクが大きくなっています。開発費も莫大で経済状況も予測が困難な時代にあって、リスク分散の意味もあって、グローバルで製造する時代になっているようです。
▼日本のものづくりの技術がこうした形で結集していることを見ることが出来るのは、なんとも誇らしいものがありますね。
▼この春には、エンジントラブルなどのニュースも伝えられましたが、運用開始してまだ10ヶ月。この先もいろいろ問題が発生するかも知れません。しかし、大きなトラブルもなく順調に運用されることを祈るばかりです。
▼さて、せっかく伊丹空港に来たので、ちょっとほかにもいろいろ見ていこうと思います。
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