あれっ、昔は城崎まで運転だったんだ。【KTR】
▼TOMIXから、KTRの「タンゴディスカバリー」のNゲージ模型が発売になりました。そんな中、先日、BSフジの「旅するハイビジョン 全国百線鉄道の旅」で、「早春の丹後半島へ ~北近畿タンゴ鉄道~」と題しての番組が放送されました。2004年3月取材のものでした。
◎番組HP:http://www.bsfuji.tv/100rail/
▼いまから8年も前の取材ですから、現状とはだいぶ違っていました。筆者がKTRに関心を持ち出したのは、2010年以降からですから、仕方ないのですが・・・。当時とはガラっと変っていました。
▼違う点、その1。これは2011年3月のダイヤ改正でのことですので、知っていましたが、新大阪から天橋立への直通列車「タンゴエクスプローラー」がなくなったこと。同時にJRWの「文殊」も廃止になっています。多客期にはエクスプローラーの重連(6両編成)も見られたとは、なんと贅沢なことでしょう。
▼違う点、その2。2004年当時は、京都からの「タンゴディスカバリー」は西舞鶴で、東舞鶴行きと久美浜行きに分かれていたこと。2010年3月のダイヤ改正までは、ディスカバリーは、綾部で東舞鶴行きと天橋立行きに分かれていたように思います。京都から舞鶴線経由でKTR宮津線に入る運行があったのは初めて知りました。
▼違う点、その3。KTRの特急は、今と同様、京都方面からのものは久美浜からは快速になって、豊岡まで運転されていますが、2004年当時は城崎までJRWの路線を運行されていました。これも初めて知りました。
▼KTRは第三セクター鉄道では、日本一の赤字会社となっており、経営状況は厳しいものがあります。京都府ほか地元の自治体が出資し、毎年赤字補填に対して多額の負担をしていますが、兵庫県はその額を定額でしか負担せず、京都府との間でギクシャクした関係となっています。
▼2004年当時は、JRWとの直通運転や乗り入れ区間も多く、集客につながっていたのかもしれませんが、現状は、宮津線は豊岡止まり、新大阪から天橋立方面への直通運転もなくなり、多額の赤字路線にとって泣きっ面にハチのような状態です。
▼JRWは、他社線との乗り入れについて、信楽高原鉄道の事故以来、消極的になっており、KTRの車両が老朽化して、メンテナンスの面で不安があり、余計にKTRの乗り入れに乗り気ではないようです。
▼今となっては無理な話ですが、新大阪からKTR経由で城崎、京都から西舞鶴経由でKTRへの乗り入れを経験してみたかったような気がします。
▼意外な事実を知ったBSの鉄道番組ではありました。
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