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東急車輛から総合車両製作所へ。

▼遅ればせながらのお話です。、この4月2日、数多くの鉄道車両を世に送り出してきた東急車輛が、新たに「総合車両製作所」と名前を変えました。というか、正確には東急車輛の鉄道車両製造事業部門がJR東日本に承継され、JR東日本の100%子会社となりました。

▼もともと、東急車輛は東急電鉄の子会社でしたが、この4月からはJRグループの一員となりました。東急車輛は、これまでもJR各社に車両を提供し、つながりが深いこと、JREとしても、自前の車両製造部門である新津車両製作所との相乗効果を期待するなどがこの背景にはあるようです。

▼ネガティブな背景で言うと、東急電鉄としては、自身の財務状況が厳しい上、国内のマーケットでは伸びが期待できないことなど、今後の収益性を期待できないことが身売りの理由かもしれません。

▼東急車輛といえば、わが国のステンレス車両の製造で名を馳せるメーカーでありますが、それ以前にも、東急旧5000系のように、航空機の技術を応用したモノコック構造の軽量で堅固な車体や、これまでのわが国の鉄道車両にはないデザインを作り上げ、直角カルダン駆動方式を採用するなど、画期的な車両を開発してきました。

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GMキットを組み立てた東急旧5000系

▼5000系の前面は湘南型の非貫通の2枚窓で、独特の風貌や塗装のカラーなどから「青カエル」というニックネームが付けられました。また、直角カルダン駆動方式により、大トルクを可能とし、電動車とトレーラーとのいわゆる「MT」ユニットを実現させました。

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MTMの3両編成に組んだキット

▼いまでは、ステンレス車両を多く製作するメーカーとして、JREをはじめ、関東の多くの私鉄に車両を提供しています。

▼関東では、親会社だった東急電鉄はもちろんのこと、京急、京成、京王、東武、東京メトロ、東京都交通局、相模鉄道などに車両を提供してきました。

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京急2100形

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京急新1000形(ステンレス)

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京成AE形

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京王1000系

▼関西では、南海がもっとも多くの車両を東急車輛から提供されています。以前、東急車輛はJRW鳳駅近くにあった帝国車輌を合併して大阪工場としていたことから、南海とは縁が深いものとなっています。現在、大阪工場はなく、和歌山へ移転してしまいました。さらに、鉄道車両は製造していないようです。

▼関西の私鉄の多くが近畿車輛や川崎重工から車輌提供を受けている中で、南海はちょっと変わっているといえるでしょう。

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特急ラピート

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12000系サザンプレミアム

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7000系

▼4月からは東急車輛の名前は消えますが、これまで輩出してきた車輌はまだまだ、現役でたくさん全国で走っています。伝統ある東急車輛の名前を思い出すことは容易でしょう。「総合車両製作所」のネームの入った車両が世に出てくるのも、近いことでしょう。会社名は変わっても、中身は同じ会社が作った車両が混在するのも面白いといえば面白いものだと思う春ではあります。

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コメント

昔のロクサン型ではありませんが、
最近はJR東の通勤型ベースの私鉄車両も結構増えているようなので、
ある意味、時代の流れかもしれませんね。

投稿: るーと | 2012年5月13日 (日) 09時00分

るーとさん。

JRE仕様の通勤型車両が
関東の私鉄を中心に
共通仕様となっています。
コスト削減が主な理由ですね。
関西では南海以外はまだ
拡がっていないことは
幸せです。

投稿: kumoha313 | 2012年5月13日 (日) 21時01分

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