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京都へのアプローチはこんなに印象が違うのかなぁ。【京阪ノンストップ特急「洛楽」など】

▼京都は全国、いや世界的に有名な観光地です。もっとも大阪などの関西人にとっては手ごろな観光地でもあります。

▼大阪から京都への鉄道でのアプローチにはだいたい3通りが考えられます。しかし、その3通りのアプローチによっては、京都のイメージがだいぶ変わってくるように思います。今回は、そんな違いについて考えてみたいと思います。

▼まずは、JR京都線でのアプローチ。大阪からは新快速が便利です。運用されている車両はクロスシートの223系または225系。停車駅は新大阪、高槻の2駅。おおよそ30分で京都駅に到着します。大阪ステーション・シティーの雑踏の中、ホームへ向かい15分ヘッドの新快速に乗車。淀川を渡ってまもなく新大阪駅に着きます。次は広大な吹田操車場跡地を通り過ぎて、茨木駅を通過、10分ほどで高槻に到着。

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▼高槻を出ると、左手に電車区を眺めながら、しばらくすると天王山が近づいてきます。山のふもとの山崎ではサントリーの醸造所を左手に見ながら、京都盆地へ抜けて、向日町の京都総合運転所を右手に見ます。桂川を渡ると右側に新幹線が近づいてきて、京都駅まで並行して走ります。左側に梅小路蒸気機関車館が見えるとまもなく京都駅です。

▼JRでの京都アプローチはあっという間、古都・京都のイメージを膨らますことなく到着することとなります。JR京都線はどちらかというとビジネス向きの都市間輸送路線というところでしょうか。アーバンネットワークと称して各線との乗り入れ、乗り継ぎをフルに活用していますが、ちょっと味気ない路線ではあります。

▼続いて、阪急京都線でのアプローチ。神戸線、宝塚線を併せて、9号線まである、巨大なターミナル駅である梅田。特急が便利です。日中はこのターミナルの1番端の9号線から特急は発車します。停車駅は、十三、淡路、茨木市、高槻市、長岡天神、桂、烏丸、京都河原町。運用車両はおもにセミクロスシートの9300系。ときおりロングシートの8000系などが入ることもあります。10分ヘッドで43分かかります。

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▼以前の特急は2ドアの全席クロスシートの6300系で、十三から烏丸をノンストップで運行されていましたが、JRとのスピード競争では到底太刀打ちできないことや、乗客数の減少から、停車駅を増やして、沿線乗客をこまめに拾うことになりました。

▼阪急京都線は梅田駅を出発すると、十三まで神戸線、宝塚線、京都線の3路線が並行して走ります。10分ヘッドの神戸線特急、宝塚線急行と同時に発車して走るさまは誠に圧巻の景色と言えるでしょう。

▼十三からそれぞれの路線は離れていきます。千里線との接続駅である淡路に停車。そこを出ると、正雀の車両基地を左手に見て、住宅地をひたすら走って茨木市、高槻市に停車。高槻市を出ると右手に新幹線の線路が近づいてきます。水無瀬、大山崎あたりまですぐ右手に新幹線線路があって、運がよければ、上り下りとも間近に新幹線を拝めることができます。

▼次の長岡天神、桂あたりまでは、洛西の竹林を見ながら走りぬけ、桂川を越えると、西京極運動公園を左手に見ているうちに、地下に潜っていきます。西院、大宮を通過して、烏丸に到着します。京都市営地下鉄との接続駅であり、ビジネス街、繁華街であって、乗降客は多いです。そして、河原町終点に到着。

▼阪急でのアプローチは、適度に京都を感じられる路線かもしれません。桂では嵐山線への乗り換え案内があり、嵯峨野が近いことを実感します。日中は有閑マダムが日帰り京都観光に向かうのか結構混雑しています。

▼阪急では、土日祝日に快速特急「京とれいん」を4往復、梅田と河原町間で運行し始めました。停車駅は十三、淡路、桂、烏丸停車という往年のノンストップ特急を彷彿させるもので、6300系を改造して内装も京都の町屋をイメージした半個室などにしつらえた観光特急です。阪急では、通勤と観光を両立させる路線の雰囲気があります。

◎阪急HP:http://www.railfan.ne.jp/hankyu/

▼最後は京阪本線でのアプローチ。京阪の特急は大阪のビジネス街淀屋橋からの発車。地下線で天満橋まで走り、天満橋を出ると地上に出て、京都では七条から終点出町柳までまた地下線になります。

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▼停車駅は、北浜、天満橋、京橋、枚方市、樟葉、中書島、丹波橋、七条、祇園四条、三条、出町柳終点となります。特急は主に中間車両にダブルデッカー車を連結した8000系で運用されています。中之島線が開通してから、3000系での快速急行も運用されていますが、停車駅は多くなっています。特急は10分ヘッドで、出町柳まで55分かかります。

▼スピードではJR、阪急にはかないませんが、京都の市内の東部と北部まで食い込んでいますから、直通で乗れば利便性は高いといえます。京阪では、京橋を出ると、ひたすら大阪のベッドタウンの住宅地を通過して、とても観光路線とはイメージが浮かばないのですが、樟葉を過ぎると淀川が迫ってきて、左手に天王山が見えます。右手には石清水八幡宮のある男山が迫ってきて、そこを過ぎると木津川、宇治川の長い鉄橋を越え、淀駅の右手には京都競馬場の大きな屋根が見え、しばらくすると中書島に到着します。

▼この駅で宇治線に乗り換え、丹波橋で近鉄京都線に乗り換え。伏見桃山城、伏見稲荷神社、東福寺の近くを通過し、京都らしい風景が現れてきます。右手には疎水が線路に沿って流れており、以前は三条までずっと疎水と一緒に北上しましたが、いまは東福寺を通過してJRの高架をくぐると、地下に入っていきます。

▼京阪でのアプローチが一番京都らしい感じがします。駅名も清水五条、祇園四条といった名所を頭につけるなど、観光客を意識しています。普通料金で、クロスシート(一部ロングシートあり)に乗車でき、さらに欲張れば、ダブルデッカー車の2階席に陣取ることもできます。

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8030番台のダブルデッカー車

▼さらに、この春(3月24日)から6月までノンストップ特急「洛楽」を土日祝日の京都方面行き2本を運転することになりました。往年の京阪特急と同じ、京橋から七条までノンストップで走ります。懐かしいですね。とはいうものの所要時間は臨時列車扱いなので、淀屋橋から出町柳まで58分もかかります。

◎京阪HP:http://www.keihan.co.jp/info/upload/2012-03-06_non_stop_limitedExpress_Name.pdf

▼3社のアプローチをそれぞれ比べてみましたが、各社でかなり個性が違うということがわかります。JRは都市間輸送路線、阪急は通勤と観光を時間帯などで切り分け、京阪は通勤も観光もありますが、どちらかというと、観光客を優先する姿勢が見えます。ダブルデッカー車は通勤時に乗降が大変ですから。

▼関西の人間はこの3社を使い分けて上手に通勤、観光に利用しています。こんな便利でバリエーションがある路線があって、幸せな地域に住んでいるなぁとつくづく思う今日この頃です。

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コメント

京阪間はターミナルの位置が三者三様なので、
それなりにすみ分けている印象がありますが、
阪神間はもろに三者競合…
いやいや、今やこれも二対一の争いになってしまいましたね。

投稿: るーと | 2012年3月27日 (火) 00時19分

るーとさん。

阪神間。
いまやJRと阪神(近鉄)・阪急との対決でしょうか?
阪神は近鉄と相互乗り入れを行って
ちょっと変化球を投げていますね。

投稿: kumoha313 | 2012年3月27日 (火) 21時48分

ノンストップ特急は、観光と位置付けしている為、淀屋橋~出町柳58分と鈍足ですが、速く走る必要がないからですね! 定期ダイヤの特急も、昼間下り出町柳~淀屋橋も58分かかりますよ!上りは、56分!改正前は、上下共54分で走っていました!
京阪も、特急の鈍足化が進んでいるようです!
中之島線の利用客が低迷した為か、特急の鈍足に繋がったようです!

投稿: 匿名 | 2012年11月21日 (水) 05時14分

匿名さん。

京阪は遅いのが定着しましたね。
開き直って、スピード以外の
他のサービスを考えないと
増客は見込めませんが、いかんせん、
京都市内は東山界隈が沿線で
観光客は乗りますね。
京阪はそれで助かっています。

投稿: kumoha313 | 2012年11月21日 (水) 20時26分

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