名阪ノンストップ特急の終焉。意外な事実。
▼20日のダイヤ改正で、近鉄の名阪特急では、ノンストップと称する特急はなくなりました。近鉄では、ダイヤ改正前日には、名阪特急乗車客には記念台紙を配布していたようです。ノンストップ特急の廃止は結構反響があったようです。
▼しかし、平日ダイヤ昼間のダイヤで比較すると、下記のようになります。
3月20日以降
大阪難波 11:00発
大阪上本町 11:04発
鶴橋 11:06発
津 12:22発
名古屋 13:06着
3月19日まで
大阪難波 11:00発
大阪上本町 11:04発
鶴橋 11:06発
名古屋 13:07着
▼ノンストップと称していますが、津停車の20日以降のダイヤ改正後と比べて1分も遅いんですね。結局、名古屋線区では、津停車の2分くらいは、完全に回復できたようです。ノンストップ特急の名称は消えますが、実質的には、時間的なものはほとんど変化がありません。ノンストップ特急より早い!
▼土日休日などの朝夕の名阪特急では、このような比較もできます。
3月20日以降
大阪難波 08:00発
大阪上本町 08:03発
鶴橋 08:06発
大和八木 08:31発
津 09:24発
名古屋 10:08着
3月19日まで
大阪難波 08:00発
大阪上本町 08:03発
鶴橋 08:06発
大和八木 08:31発
名古屋 10:09着
▼ダイヤ改正後でも、大和八木、津停車でも、ダイヤ改正前より1分早く着きます。ここでも、ノンストップではなくなってますが、実質到達時間は早くなっています。
▼「ノンストップ」という名称は捨てましたが、所要時間は、回復運転に努め早く着くようになっています。名を捨て実を取ったということでしょうか。
▼もっとも、従来から「ノンストップ」とはいうものの、正確には鶴橋~名古屋間がノンストップであったわけで、大阪難波~近鉄名古屋間がノンストップだったわけではないのです。今回のダイヤ改正で、がっかりすることないようです。名阪特急は実質早くなっています。
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コメント
中川短絡線での運転士交代はなくなったはずなので、
そこで稼いだのでしょうか。
いずれにしても実質スピードアップは喜ばしいことですね(^^)。
投稿: るーと | 2012年3月21日 (水) 23時33分
るーとさん。
そうなんだぁ。
短絡線では運転士交代はあっても、
もともと徐行してたはずですから、
そこで稼げるのでしょうか?
1分とはいえ、
いろいろ努力があるのでしょうね。
投稿: kumoha313 | 2012年3月22日 (木) 00時24分
1分の差は、大阪口や名古屋口などの運転本数が多い区間で特急より遅い先行列車が詰まったり、終着駅手前で列車の出発を待つことによるロスタイムが発生していた影響もあります。ノンストップにしても結局それらの列車の後ろを徐行させられるわ、津駅に停車させても徐行区間が減るだけで所要時間に変わりがない訳ですから、そういう観点からも全列車停車へと動いたのでしょう。
投稿: 匿名希望 | 2012年9月15日 (土) 01時36分
匿名希望さん。
なるほど、そういう見方も
ありますね。
投稿: kumoha313 | 2012年9月18日 (火) 00時30分
近鉄では令和03(2021)年10月02日(土曜日)からのダイヤ改正に伴い大阪難波発午前11時00分以降のノンストップ特急が大和八木駅に終日停車します、
投稿: 巽孝一郎 | 2021年2月25日 (木) 17時05分