いよいよ廃止へ。【寝台特急日本海】
寝台特急「日本海」、来春廃止へ・・・関西発着ブルトレ姿消す
○JRグループは来春のダイヤ改正を機に、寝台特急「日本海」(大阪―青森)を、利用客減少や車体の老朽化を理由に廃止する方針を決めた。青い客車を機関車が引く「ブルートレイン」の一つとして旧国鉄時代から親しまれてきたが、今回の廃止で、関西を発着する寝台特急からこうしたブルートレインは全て姿を消す。
○1968年10月に運行開始。88年の青函トンネル開業後は一時、北海道・函館を発着するなど、観光客やビジネス客の人気を集めた。最近は新幹線や空路の発達で利用客が減少。現在は片道約15時間をかけ1日1往復運転する。
○ブルートレインは、2008年に京都駅発着の「なは」「あかつき」、09年に東京駅発着の「はやぶさ」「富士」が廃止され、現在は「日本海」と、上野駅発着の「あけぼの」「北斗星」が残るだけ。JRは、「日本海」を季節列車として走らせる案も検討している。 (2011年11月18日 読売新聞)
▼ある程度覚悟は出来ていましたが、やはり寂しいものですね。いつも通勤の帰り道にすれ違うことが多いの、親しみがあります。寝台列車なので窓がカーテンで閉ざされているので乗車率はわかりませんが、乗車率は芳しくなかったのでしょう。
▼寝台専用の客車も数少なくなり、老朽化も激しいので、サービス維持も難しくなりました。航空機や新幹線のスピードや設備の面からすれば、価格が割に合わないのも明らかです。昔を懐かしむ鉄道ファンだけでは維持はできませんね。
▼新幹線網が東北まで延びたところで、勝負はついていましたね。しかし、今回の大震災では、東北新幹線が不通になっていた間、この「日本海」はある程度代替手段として役割を果たしていたのではないでしょうか。
▼リスク回避の観点から言えば、こういう列車を維持することも、ある程度必要かも知れませんが、採算性が問題ですね。
▼3月のダイヤ改正後は臨時列車として、ある程度顔を見せることになるみたいですが、定期運行は来年春にはなくなるようです。京都駅の発車時の警笛はいまでも寂しいそうですが、これから廃止までは、ますますその音色が寂しく感じそうです。
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コメント
個人的にはブルートレイン=夜行寝台列車というイメージが強く、
関西発着のブルトレ全廃、と言われてもいま一つピンと来なくて、
「そう言えば、トワイライトエクスプレスって青色じゃなかったなぁ…」
というところまで来てようやく合点がいったのでした(^^;。
投稿: るーと | 2011年11月19日 (土) 09時29分
るーとさん。
そうですね。まだ、関西発着の
寝台列車がなくなったわけでは
ありません。
しかし、ブルートレインと
言われるとそうかもしれませんね。
投稿: kumoha313 | 2011年11月19日 (土) 10時44分