近鉄「新型観光特急」平成25年春デビュー。
▼近畿日本鉄道のホームページで、「新型観光特急」が平成25年春にデビューとの発表がありました。
○近鉄HP:http://www.kintetsu.jp/news/files/20110701tokkyu.pdf
▼これまで、観光特急というと「伊勢志摩ライナー」があげられますが、今回新たに車両を新造することになったようです。
▼平成25年の伊勢神宮式年遷宮に合わせて、伊勢志摩の観光の活性化の切り札として、新型特急を2編成12両を新造するとのことで、大阪方と名古屋方からの2編成となる予定で、一般特急料金のほか、新型観光車両料金を徴収する予定だそうです。
▼主な特徴は次のとおりです。
○三列ハイグレードシート(私鉄初)
○座席間のピッチは125センチで私鉄最大
○電動レッグレストを設置(私鉄初)
○先頭車両はハイデッカー車両
○3号車は2階建て。1階はグループ専用席。2階にはカフェテリアスペースを導入
○4号車は、和風、洋風個室(近鉄初)
○キャビンアテンダントが乗車し、車内販売やおしぼりの配布などさまざまなサービスを提供。
▼デザイナーは、これまで近鉄の特急車両、「アーバンライナー」「さくらライナー」「伊勢志摩ライナー」をデザインした山内睦平氏。エクステリアでいえば、先頭車両は名鉄のパノラマスーパー1000系に似た感じのマスクです。カラーは15200系のブルーとホワイトのツートンに似た感じです。
▼車両編成は次のとおりです。※大阪方が6号車。
(6号車)ハイデッカー展望車両(定員27名)
(5号車)普通車両(定員30名)
(4号車)グループ席車両(定員26名)
※サロン室(3箇所)・和風個室・洋風個室
(3号車)カフェテリア車両(定員8名)
※1階はグループ席・2階はカフェテリア
(2号車)普通車両(定員29名)
(1号車)ハイデッカー展望車両(定員27名)
▼先頭車両の6号車と1号車は、ハイデッカー車両で、前面はガラス6枚の多角形で構成。展望性を重視した造りとなっています。
▼横揺れ軽減装置を全車に設置ということは、ダンパが付けられるのでしょうか。車内照明もLEDにして省エネ化を図っています。液晶ディスプレイを用いて、運行案内、沿線案内情報、前方映像、BSデジタル放送などを提供するそうです。
▼現在の伊勢志摩ライナーをグレードアップしたような感じがする新型車両ですが、名称はまだ付いていません。朝日新聞(7月2日朝刊)によると、今後一般からの募集も検討とのこと。さらに、将来は阪神なんば線への乗り入れも視野に入れているようです。ということは、姫路・伊勢志摩直通列車にも充当かもしれません。しかし、このデザインのハイデッカー車では地下は走行が無理では?貫通扉がありません。さて、どうするのでしょうか。
▼節電モードで世の中が暗い雰囲気の中、2年後とはいえ、明るいニュースではあります。21020系アーバンライナー・ネクストや22600系Aceに続く新造車両ということで、近鉄の特急車両もにぎやかになりそうです。
| 固定リンク
「関西私鉄」カテゴリの記事
- 観光特急「あをによし」運行開始から2週間あまり。(2022.05.15)
- 観光特急「あをによし」が運行開始。(2022.05.04)
- 観光特急「あをによし」の運転の詳細がわかりました。【近鉄】(2022.03.23)
- 終夜運転に団体専用列車「楽」を充当。【近鉄】(2021.12.28)
- コロナ禍における2つの取組み 「ワーケーショントレイン」「定期券呈示割引サービス」【近畿日本鉄道】(2021.11.17)
コメント
本家にひさびさの2階建登場ですね(^^)。
個人的には、愛称はビスタ○○がいいなぁ。
阪神なんば線は地下線扱いではなかったように思うのですが、
神戸高速はそうかもしれませんね。
それはそれとして、前面パースの分割線や配置図を見ると、
避難用階段が仕込まれているようにも見えるのですが、
実際のところどうなんでしょうね。
投稿: るーと | 2011年7月 4日 (月) 00時08分
るーとさん。
愛称は伝統的なビスタを入れたいところですね。
阪神なんば線は地下線扱いではないのなら、貫通扉でなくても大丈夫そうですね。
姫路・伊勢志摩直通運転が実現すると楽しいでしょうね。
投稿: kumoha313 | 2011年7月 4日 (月) 20時45分