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関西での節電要請。

▼今回の大震災を受けて、関西でも原発の再稼動が困難となり電力不足が問題となっています。関西電力では、この夏の電力ピークに対応するため、各大口需要企業などへ節電の要請がなされています。

▼そのなかで、鉄道各社にも節電の要請があったようです。6月18日の朝日新聞によると、関電から各社への要請は次のようなものだったようです。

(JR西日本)   具体的な節電量は示されず
(近畿日本鉄道)10%の削減を正午から午後3時まで
(阪急電鉄)   10%程度の節電
(阪神電気鉄道)具体的な提示なし
(京阪電気鉄道)10%とは言われていない
(南海電気鉄道)10%という数字は出なかった

▼6月10日に八木社長が15%の節電要請を発表したことに始まり、各業界への個別要請がおこなわれています。しかし、15%の根拠について、各方面から明確でないとの批判が相次ぎ、夏の気温が昨年同様酷暑になるかどうかもわからないなかで、15%の数字が揺れ動いているようです。

▼JRWとしては、要請には応じる方針ですが、新幹線や長距離特急、貨物列車については除外するように主張している模様。対象区間は大阪環状線、東海道線、阪和線などが主な線区となるようです。

▼節電に応じるとして、こうした線区では具体的にどのような対策を講じるのでしょうか。大阪環状線では、8両編成が基本ですが、ユニット編成なので、両数を減少させるのは、朝夕のラッシュ時対応から考えると、簡単に両数減少は難しいでしょう。現実的には間引き運転となるかもしれません。外回り大阪・京橋・天王寺間では比較的本数が多いので、関空快速などを除き、間引きは可能かも知れません。いっぽう、内回り大阪・西九条・天王寺間では、関空快速、大和路快速などがあり、各駅停車の通し列車は少なく、それを減らすと快速が停車しない駅では影響が大きく、間引きはなかなか難しいかもしれません。

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▼東海道線では、京都・須磨間の緩行線では、この春のダイヤでかなり本数を減らしているので、7両編成の両数減少も間引き運転もなかなか厳しいものがあります。快速や新快速の両数や本数間引きに手を付けざるを得ないかもしれません。

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▼阪和線でも、3月のダイヤ改正でかなり本数を絞っているので、普通列車の間引きは難しいかも知れないし、もともと4両編成が多いのでこれ以上の両数減少は困難かもしれません。

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▼近畿日本鉄道への要請は10%の削減を正午から午後3時までとのことですが、奈良線、大阪線などでは4両編成への減数などは比較的併結に慣れている会社としては、容易に実現できるかもしれません。間引き運転はもともと優等列車優先ですから、本数も少なめなので、普通などで影響が出るかもしれません。ドル箱の特急にも手をつけるのかどうか。名阪乙特急や阪伊特急などを対象とするかも選択肢かも。

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▼阪急電鉄では、10%程度の節電要請が来ているので、そのとおり実施すると両数、本数両面からどう対応するのでしょうか。両数減数はユニット編成だからなかなか難しいのでは。京都線を除き10分ヘッドの特急、普通を15分ヘッドにするかどうか。そのあたりがぎりぎりの選択かも知れません。京都線は北千里線や大阪市地下鉄との乗り入れなどがあり、複雑なダイヤの調整はなかなか難しいものがあります。

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▼阪神電気鉄道では、具体的な提示がない中で、どうするのか。阪神はもともと両数は最大6両編成なので、減少は難しいかも知れません。さらに、きめ細かいダイヤ編成なのでどう間引きするのか。近鉄との相互乗り入れを三宮まで実施しているため、近鉄との調整も課題になりそうです。

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▼京阪電気鉄道、南海電気鉄道とも、10%とは言われていないとのこと。京阪では両数減数は難しいので、間引き運転かもしれません。しかし、最近のダイヤ改正ではかなり絞ったものとなっており、影響は大きいかもしれません。

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▼南海については、ローカルを中心に両数は4両の列車もあり、本数より間引き運転を検討かもしれません。ひょっとして、看板列車のガラガラのラピートも削減対象になるかも知れません。これは利用者には影響が少ないのでやりやすいかもしれませんが、メンツがつぶれないか、そこが問題かもしれません。

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▼6社それぞれ、いろいろな事情もあり、競合路線を抱える各社では、なかなかライバル社の動向も気になるところでしょう。関東のように節電要請が強制ではないので、どのように節電を実行していくのか。各社の思惑もある中で、関電の姿勢ももうひとつ定まっていないようにみえます。

▼この夏は昨年同様酷暑となるのかどうか。これからの気象条件なども見据えながら、各社ともどういう節電対策を講じていくのか。なかなか利用者としても頭の痛い夏となりそうです。

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コメント

基本的に、各社とも要請に応じることになると思うのですが、
いずれにしても、しっかりと根拠を示してもらったほうが、
各社とも動きやすいような気はします。

投稿: るーと | 2011年6月19日 (日) 23時10分

るーとさん。

関電の説明はなんとなくふらふらしていますね。自治体や企業からは不満が出ています。
根拠も自然相手ですからなかなか出しにくいかも知れませんが…。

いずれにしても、今年は平年並みの夏であることを祈ります。

投稿: kumoha313 | 2011年6月20日 (月) 00時10分

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