部品の調達にめど。JR天王寺駅。
▼大震災の影響で、直流電動機ブラシの生産が止まり、在庫のないJRWでは4月はじめから一部線区で間引き運転などの措置を取る予定で、一部すでに実施していました。しかし、なんとかメーカーが生産にこぎつけることができ、間引き運転は中止することとなりました。
○車両保守部品の不足に伴うJR西日本エリアの列車運転計画の見直しについて(お詫びとお礼)
JRWのHP:http://www.jr-odekake.net/crisisresponse/unkyu.html
▼ともかく、一安心というというところです。しかし、もともと、直流電動機ブラシを使っている車両は、いわば旧式の電車であり、JREなどは車両の更新が進み、インバータ車が主流になっており、このたびの大震災の影響がそれほどでもないようです。JRWや近鉄など旧式車両を多く保有しており、日立化成工業から部品の供給を受けている鉄道会社が大きな打撃を受けたようです。
▼103系は、もちろん直流電動機ブラシを使っています。阪和線の普通での運用。
▼クハ103-68番台の先頭車両です。側面の戸袋は塞がれています。窓枠はユニット枠ではありません。屋根も体質改善車としては、元々の形を残したままの姿です。
▼旧式車両はどんどん駆逐されていく中で、いつまでこの部品が生産されるか、大震災がなくても、いつかは部品不足の事態が生じる可能性はあったものと思われます。旧式車両を保有する会社は今後も頭を痛めることとなるでしょう。
▼さて、225系を求めて天王寺駅をうろうろしたついでに、阪和線ホームを記録してみました。阪和線ホームは、掘割の環状線や関西線のホームとは違って、地上にあり、行き止まりの形になっています。もともと阪和電気鉄道という私鉄のターミナル駅としてできた駅なので、ちょっと変わっています。
▼ヨーロッパの駅のように大屋根でホームが覆われています。なかなか堂々としたホームですね。こういう構造の駅は他のJRでは見られないものでしょう。私鉄の駅がそのルーツにあるからこそといえるでしょう。
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コメント
つい先ほど宮城県北部で震度6強の地震がありました。
津波警報が宮城県に出ていることもあり、
NHKおよび民放各社は予定の番組を中断して報じています。
これ以上被害が広がらないことを祈るのみです。
投稿: るーと | 2011年4月 8日 (金) 00時26分
るーとさん。
まだまだ、予断を許さない状況ですね。
地震が活発化している日本列島。
今後も広範囲に影響が生じることでしょう。国難はまだまだ続くのですね。
投稿: kumoha313 | 2011年4月 8日 (金) 01時06分
この週末、阪和線でオレンジの103系を撮影に浅香に行ってましたが、週末の日中の103系は天王寺~鳳の15分ループですね。と言う事は手配りしていた時刻表によると日中の103系の活躍範囲は天王寺~鳳。あとは日根野まで区間快速が各停の役目を果たし、日根野からは紀州路快速が各停の役目を果たす。
和泉砂川や和歌山まで103系が顔を出すのも平日の朝夕だけなんですね。
2時間も粘っていたらサイクル1周してしまいました(^-^;
投稿: 週末は鉄分補給! | 2011年4月 9日 (土) 19時37分
週末は鉄分補給!さん。
阪和線の103系も少なくなってきていますね。天王寺・鳳間での普通運用なら比較的撮影は容易かも知れませんね。225系が沢山充当されて221系も阪和線からはいなくなりました。
投稿: kumoha313 | 2011年4月10日 (日) 08時12分