カニですが、食べられません。
▼大震災から1ヶ月2週間。東北新幹線も29日には新青森まで全線復旧のようです。鉄道の復旧は、人々の心を勇気つけるようです。東北地方の鉄道はまだまだ完全復旧は難しいですが、徐々に明るいニュースが報じられるようになりました。
▼大震災から約1ヶ月足らずの4月3日の朝。大阪駅では、新幹線より早く復旧した在来線で、はるばる青森より寝台特急「日本海」が長旅の余韻を残して到着していました。
▼通常のダイヤだと、青森を19時31分に発車して、奥羽本線、羽越本線、信越本線、北陸本線、湖西線、東海道本線を通って大阪までやってきます。大阪着は、10時27分。本日の牽引機関車は、EF81-107型機、点検後すぐなのか、ぴかぴかの機関車でした。日立製。
▼いつも、通勤の帰りに、大阪からの日本海には京都駅で停車中の日本海に会ったり、向日町あたりで快速乗車中に走行中の日本海とすれ違います。青森からの日本海には、朝にホームでお出迎えすることが多いです。
▼停車中の日本海をちょっと、いろいろ撮影です。機関車と客車の連結面です。
▼最後尾の客車はカニ24-102。「カニ」という形式が珍しくて記録してみました。帯線はゴールド。高級感があります。
▼カニは何を指すのでしょうか。「カ」は車両重量47.5t以上。「ニ」は荷物車を指します。「2」は固定編成客車。「4」は2軸ボギー車を指します。ちょっと面白い形式ですね。決して、カニだからといって食べることはできません。
▼カニはディーゼル発電装置を搭載した荷物車ということですが、北陸トンネル火災事故を踏まえて、これまでの分散型電源方式を改めて、集中電源方式になっています。電化された区間を走るのでパンタグラフで電気を取り入れればいいように思うのですが、なぜか、ディーゼル発電機を搭載して電力を発生させています。
▼このカニ24-102は、切り妻で、貫通扉が装備されています。他のカニと比べると、のっぺりした印象です。雨どいも外付けで、不細工です。
▼機関車は敦賀地域鉄道部所属なので、「敦」と名札が挟まっています。
▼東北新幹線が大震災でずたずたになっていた間、東北と関西を結ぶこの寝台特急は重宝されたのではないでしょうか。なにもかも新幹線で全国を結ぶことが進められていますが、災害などのリスクを考えると、代替列車が用意されていることは心強いものだということがわかります。もう数少ないブルートレインとなっていますが、少しは延命の理由付けになったでしょうか。
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コメント
そう言えば、食べられないスシもあったような…(^^;。
投稿: るーと | 2011年4月24日 (日) 23時51分
るーとさん。
スシですね。
重くて、本当に食べることができる列車です。といっても、列車本体ではなく、そこで食べることができる食堂車のことですね。
投稿: kumoha313 | 2011年4月25日 (月) 21時13分