ウグイス色の103系。【大和路線】
▼大震災の影響で、部品供給が困難になり、間引き運転の危機にあったJR西日本ですが、なんとか最悪の事態は避けられました。
▼とにかく、JRWでは直流電動機ブラシを使う旧型車両が多いことが、このたびの騒動では露呈したわけですが、それは、ある意味、鉄道ファンにとってはありがたいことかもしれません。
▼関東では、どんどん更新が進み、いわゆる「走るです」的なインバータ車かつステンレス車両が幅を利かせて、今回の騒動は関係がないようですが、裏を返せば、旧型で車両を愛するファンにとっては垂涎の車両は少ないということになるわけです。
▼日曜日の午後。天王寺駅、大和路線ホーム。まだまだ健在な103系。
▼221系と仲良く並ぶ姿は、なんとも微笑ましい感じです。旧国鉄時代の車両とJR発足後の新型車両の221系。多くの線区を走ってきた先輩103系と二十歳を過ぎた若者221系。
▼旧国鉄最後の通勤車両である201系も健在。関東ではお目にかかれないウグイス色。おまけに、先頭車の前面は白帯が施されています。
▼考えてみれば、体質改善などにより車両の寿命を延ばしているJRWでは、今や各地の路面電車の動態保存的意味合いを持つ広島電鉄と同様、旧型車両の宝庫と化しているようです。いまのうちにどんどん記録しておく必要があります。
▼それにしても、221系もすでにデビューして20年を経過し、223系や225系が現れるようになって、すっかり先輩風を吹かせているようにも思います。
▼今後の更新によって、環状線や大和路線における103系の後継車はどうなるのでしょうか。207系や321系のようなステンレス車両に取って代わられるのでしょうか。楽しみ半分寂しさ半分な思いです。
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コメント
とは言え、交流モーター車はブラシがないので
保守が楽だし、省エネ性能も優秀です。
また、ステンレス車も軽量省エネで、しかもアルミより安価です。
たしか体力のある東急あたりは、旧型車も交流モーターに換装して、
省エネ化を図っていたような…。
投稿: るーと | 2011年4月13日 (水) 23時17分
るーとさん。
経済性を考えるとどうしても、省エネや保守のことを優先することになりますね。旧型車でも換装してインバータにしてもらえるとありがたいですね。
投稿: kumoha313 | 2011年4月14日 (木) 19時52分