「雷鳥」ピンバッジ。
▼唯一残った1往復の「雷鳥」も3月のダイヤ改正で消えることになります。そこで、こんなニュースがありました。
▼「旧国鉄時代と同じクリーム色の車体で大阪―金沢を走ってきた特急雷鳥が3月11日で運転を終えるのを記念し、JR西日本金沢支社がピンバッジのプレゼントを始めた。」
▼「雷鳥は1964年デビュー。北陸線の象徴だったが、次第に新型車両のサンダーバードと交代し、現在は1日1往復のみ運行する。バッジは03年引退のボンネット型車両など3種類ある。」(asahi.com 2011年2月9日)とのこと。うーん、時間があったら乗車したいですね。
▼ボンネット型特急の雷鳥をかたちどったピンバッジ。同じようなものは、九州鉄道記念館では、お土産でピンバッジを販売しています。もっとも、「にちりん」のボンネット型特急ですが・・・
▼向日町の京都総合運転所には、運用をはずれた485系も何編成か留め置かれています。もったいないことです。3月以降にはすべて、廃車の運命でしょうか・・・
▼さて、485系でいつも思い出されるのは、ユーミンの「ビュッフェにて」です。ドラムの規則正しいリズムが列車の車輪が線路の継ぎ目をわたる音を思い起こさせます。
▼その曲では、主人公が昔の友達と旅をしていて、列車で移動中。北陸の遠くの高い山々(たぶん立山連峰でしょう)の雪を眺めながら、特急列車のビュッフェでひとり絵葉書を書いているようです。
▼誕生日が近い元カレに城下町の金沢でお祝いカードを出すようです。離れていった彼が今は一人で淋しくしているのではないかと、まだ彼を想っている主人公は信じている。そんな彼にカードを書くため、ビュッフェに向かった主人公のことを旅に同行している友達はお見通し。
▼「遠くを流れていく山の雪」、「城下町の消印でだすわ」というフレーズで北陸線だとわかりますね。今は見られなくなったビュッフェで「窓辺に運ばれた紅茶がゆれている」風景はなかなかしぶいですね。
▼ずいぶん昔に大阪から糸魚川まで雷鳥や白鳥で往来したときには、まだビュッフェがありましたので、この曲の雰囲気が目に浮かびます。懐かしいですね。ビュッフェで一人佇み冷えた紅茶を飲みながらポストカードを書く女性。なんだか、大人だなぁ。。。
▼ビュッフェも廃止となり、そんな風情もとうになくなった北陸線の特急列車ですが、485系の国鉄型特急が消えてこの曲のイメージは想像の彼方にいってしまいます。
※「ビュッフェにて」(1981年11月1日発売 松任谷由実 『昨晩お会いししましょう』)
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コメント
「ビュッフェにて」ってどんな曲だっけ?
「昨晩お会いしましょう」は「カンナ8号線」が入ってるから、
確か持ってるはず…、
と探してみたら、ありました(^^)。
ちょうど荒井由実サウンドから松任谷由実サウンドに
変わりつつある様子が感じられる、
ゆったりした雰囲気の曲ですね。
投稿: るーと | 2011年2月12日 (土) 00時01分
るーとさん。
「昨晩お会いしましょう」の前後は、結婚して荒井由実から松任谷由実になって、ヒットに恵まれず、精神的にも低迷していたころを脱して、「SURF & SNOW」というリゾート曲やアジア志向の「水の中のASIAへ」というふうに佳作ながら質のいい作品を残しています。
「昨晩…」は、それ以降AOR志向を経て、1980年代後半から1990年代の大ブレークへの予兆段階だったように思えます。
投稿: kumoha313 | 2011年2月12日 (土) 10時22分