鉄道ブームについて思う。
▼最近はこれまでになく鉄道ブームといわれています。昔からの鉄道ファンとしては、なんだか複雑な心境ではあります。
▼阪急・阪神百貨店共同企画でこの8月11日から17日まで阪急・阪神両梅田店で「鉄道模型フェスティバル2010」が開催されています。阪急梅田店では、過去、現在、未来の阪急電鉄を体験しようということで、パネル展示、ジオラマ展示、絵画展示、グッズ販売などが行われています。
【阪急百貨店】 http://www.hankyu-dept.co.jp/honten/railway/index.html
▼お隣のJR大阪駅にあるホテル・グランヴィア大阪では、鉄道ファンのための特別の宿泊プランが企画されています。題して、「アイアン・ステイ ~トワイライトエクスプレス鉄泊~」。
▼ホテル客室内から、JR大阪駅に出入りする列車が見える部屋を、トワイライトエクスプレス仕様にアレンジし、さらに、トワイライトエクスプレス客室内で使用しているアメニティとスリッパをプレゼントするそうです。お値段は、2名24,000円から4名27,000円以上とのことです。
【ホテルグランヴィア大阪】 http://www.granvia-osaka.jp/stay/plan/detail.php?i=41
▼東京の秋葉原ワシントンホテルでは、鉄道ルームクハネ1304と題して、都内ホテルとしては初となる本格的鉄道ジオラマなどを備えた客室を設置。鉄道のジオラマに加え、客室の窓からは秋葉原~神田間のレールビューが望めるほか、、鉄道模型を展示したキャビネットや鉄道関連のポスター掲示もある特別テーマルームだそうです。
【秋葉原ワシントンホテル】 http://www.akihabara-wh.com/room1304/index.html
▼最近の鉄道ブームに乗った、悪く言えば、つけ込んだ商魂たくましい企画の数々です。鉄道ファンとしては、体験したいなぁと思うのと同時に、俄かファンに混じって、ブームに飲み込まれて混乱するのも嫌だなぁとも思います。
▼新幹線の0系、100系、500系の引退やボンネット型特急489系の引退などでの最後の姿を一目見ようというファンの殺到や、特別列車の撮影でのファンの線路立ち入りによる沿線でのトラブルなど、ブームと同時になんだか光と影が現れて、一ファンとしては、目立たない趣味のままの方がいいような気もします。
▼JRE創立20周年を記念して2007年10月14日に開館した鉄道博物館や、来春開館を予定しているJRCの博物館など、鉄道会社などが設置する展示施設も、鉄道ブームを強力に後押ししています。
▼さて、鉄道ブームは10年に一度くらい訪れるようなのですが、今度のブームはどのくらい続くでしょうか?
▼若い世代の俄かファンが俄かファンではなく、今後もずっと続くファンへとなっていくのであればいいのですが。鉄道への深い関心と愛情を持って接してくれるようになればいいのになあと、最近のブームを身近に見て、ふと思ったのでありました。
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コメント
鉄道ブームとは言いつつ、その実、鉄道利用者の増加には
必ずしも結びついていない現状は一体どうなんだ?
というのがが正直なところでしょうか。
裾野が広がるのは喜ばしいことですが…。
個人的には、それ以上に、
かつては自由の象徴でもあったクルマが、
急速にその輝きを失いつつあるのが気がかりです(^^;。
投稿: るーと | 2010年8月12日 (木) 23時12分
るーとさん。
高速道路の無料化が悪影響を与えていますね。
この社会実験と称するものは、無用な車の利用を増やし、CO2の削減には反対の効果、エコな鉄道の利用者を減らすなど、よいことがないように思えますが…。
その一方で、若者の車離れは深刻なようですね。
なんだか、複雑な世の中ではあります。
投稿: kumoha313 | 2010年8月13日 (金) 00時24分