キハ52形とキハ20形【大糸線キハ52形引退にちなんで】
▼3月のダイヤ改正で、大糸線の糸魚川・南小谷間を走っているキハ52形3両がすべて引退となるそうです。現在、引退を間近にしてファンは乗り鉄、撮り鉄に忙しくされています。
▼カトーからは、最近これにちなんであろうか、キハ52形のNゲージが発売となりました。そこで、私もMなしのキハ52形を購入してみました。
▼30年前の学生時代に、箱庭レイアウトを作ろうとして、その上で走らせる気動車として、キハ20形を購入していました。いまだに、元気に走っています。そこで、昔と今のカトーの模型を比べてみました。
▼キハ20形はエンジンが1機、キハ52形は勾配区間用にエンジンを2機搭載している点が異なりますが、その他はほとんどコンセプトは同じはずです。
▼前面からの写真ですが、右がキハ52形、左がキハ20形です。現在の製品はライトと尾灯が点きますが、昔のものは点きません。
▼顔の大きさも異なります。ということは、断面積が違うということです。トイレの表現もキハ52形は窓が塞がれていますが、キハ20形では窓は塞がれていません。ドアもキハ20形では強度を増すための凹凸がありますが、キハ52形にはありませんが、足元を照らす明かり窓があります。
▼連結してみると、高さがだいぶ異なることがはっきりします。左がキハ52形、右がキハ20形です。
▼キハ52形の床下機器は非常に細かくディーテルが表現されています。ちゃんとエンジンが2機搭載されています。窓もサッシが表現されていますし、行先表示板をはめ込む個所も細かく表現されています。
▼キハ20形の床下機器は黒色で表現され、M付き車なので、余計に単純化したものとなっています。窓はサッシの表現はされていません。行先表示板のはめ込む個所もありません。
▼屋根の表現ですが、キハ52形とキハ20形ではベンチレータは同じような表現です。シンプルです。キハ52形では、エンジンからの排気口と信号灯の表現があります。一方、キハ20形ではそういう細かな表現はありません。
▼学生時代に栂池で夏合宿があり、北陸線経由で糸魚川から白馬大池まで行きました。ボンネットの「雷鳥」で糸魚川まで、そこから南小谷までキハ52形、南小谷から165系で白馬大池だったように記憶しています。帰りは、青森からの最長走行距離の特急「白鳥」でした。
▼今から考えると、なんともすごい旅をしていたんだなぁと思います。ファンとしては垂涎の列車だと思いますね。あの頃は、なんとも感じない普通の列車でしたから。
▼ボンネット雷鳥も白鳥も姿を消し、最後まで活躍していたキハ52形もこの3月でサヨナラ。なんとも寂しいものです。せめて模型で残しておきたいものです。
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コメント
キハ20は、昔、奈良線に走っていたのでなつかしいです。
wikiを見たら、東のキハ52のエンジン換装車には、
カミンズエンジン車もあるとか。
カミンズエンジン搭載のキハ52、すごすぎる…。
投稿: るーと | 2010年2月21日 (日) 10時40分
るーとさん。
そうですか。奈良線が
非電化の時代に走っていましたか。
カミンズ製のエンジン搭載車が
あるなんて!
それは、すごいですね。
投稿: kumoha313 | 2010年2月21日 (日) 11時15分